大ブレイク中の人気芸人スギちゃんが、タレントの千秋に単独レポートを試みた。ところが、逆に千秋からバラエティでのトークについてダメ出しされてしまう。芸能界では大先輩である千秋の言葉に、スギちゃんも神妙に聞き入っており“だぜぇ”も出せない雰囲気となっていた。
スギちゃんは、過労でダウンしたほど多忙な日々を送っている。テレビ『笑っていいとも!』には頻繁に登場し、月曜日のレギュラーになったほどだ。6月18日にも出演したスギちゃんは、ゲストの千秋と共演した。
6月24日の『笑っていいとも!増刊号』では、“スギちゃんのワイルドレポート”としてその際に千秋の楽屋を訪れた様子が紹介された。これは以前、戦場カメラマンの渡部陽一氏がやっていた企画だが、それをスギちゃんが引き継いだ形だ。レポートはゲストに「○○してもいいかな?」と呼びかけて「いいとも!」と返してもらうのが課題である。
誰の楽屋かは知らされずに入ったスギちゃんは、相手が千秋とわかると一気にまくしたてた。「いいともコールをいただいていいでしょうかっ!」から始まり、コーナーの主旨を多少噛み気味に伝えたのである。その間、千秋は口をはさんでいない。 相槌を打つ暇もなかったのだ。
「スギちゃんさぁ。沈黙が怖いでしょ? まだ…」と千秋は初めて口を開いた。「はぁ?」と力が抜けたスギちゃんに千秋は続ける。「大丈夫? 沈黙が怖いからずっとしゃべってる。噛んでも噛んでもしゃべってる」と指摘したのだ。「はい…」とスギちゃんも当を得た彼女の言葉に真剣に耳を傾けた。
スギちゃんが「じゃあ、噛んだ時は止まればいいんですか?」とキャラも忘れて尋ねると、千秋は「もう一回言い直せばいいんだから。ずっとしゃべってる必要はない」と答えたのだ。「ありがとうございます。元気が出ました。じゃあゆっくりいきます」とスギちゃんも納得していた。
今度は「恐れることはないですね。編集すればなんとでもなる」と話すスギちゃんに、「でも、生放送は噛まずに短く的確におもしろいことを言わないとダメ」と千秋がさらにレベルの高い課題を示したのだ。「そのスキルを身に付けるといいけど。スギちゃんのようにいつも“挙動不審”だとみんなから飽きられちゃう」とシビアな意見も出た。
それにはスギちゃんも焦った。「飽きられちゃうんですか? “挙動不審”なのはそれでもいいかと思ってたけど」と明かすと、「いい大人なんだからみんな心配しちゃう。20代だったらかわいいけど」と千秋はダメ出ししたのだ。「そうですね…。変な汗がたくさん出てきました」とスギちゃんも言い訳できなかった。
気を取り直してスギちゃんが「これからもたくさん“子どもさん”と遊んでくれるかな~?」と呼びかけると、千秋も「いいとも~!」と返して一応課題は達成したのだ。しかし千秋からは「“子どもさん”とかいらない。“子ども”でいいから」と最後までダメ出しされていた。「ありがとうございます。元気になりました。本当に勉強になりました」と千秋に礼を言うスギちゃんの顔は、元気そうではなかった。
見た目でとらえると千秋がスギちゃんにここまでダメ出しするのは生意気にも映るが、彼女はスギちゃんより年齢でも芸能生活でも先輩なのだ。しかも『いいとも』のレギュラーを経験しており、その番組でのタイトルコールを持ちかけられただけに千秋も本音でアドバイスしたのだろう。スギちゃんにとっても“飽きられない”芸を身に付けるきっかけとなると良いが。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)