6月16日のラジオ番組で、秋元康がAKB48の指原莉乃に対してHKT48に移籍するよう指示した。その直後からメールやネットへの書き込みには「頑張って欲しい」と「左遷ということか」といった内容の声が届き、番組中に秋元康が再度移籍の意味合いを説明することとなったのだ。
6月16日の午前1時から生放送されたラジオ『AKB48のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)は臨時パーソナリティーとしてAKB総合プロデューサーの秋元康が出演した。折しも週刊誌に元カレが交際について告白した記事が載り、話題となっている指原莉乃も途中から出演して心境を明かした。
記事の内容については「本当じゃないですし、本当のところもある」という指原が語る真相を受けて、秋元康が「明日から指原莉乃はHKT48に移籍します」と伝えたのである。もちろん指原にとっても初めての通達であり、もうひとりのパーソナリティーを務めた峯岸みなみに秋元が話したところでは、関係者と番組直前に話して決断したことだという。
やがて、放送を聴いていたAKBファンからもメールやGoogle+への書き込みが続々と届き出した。その中で「左遷」という言葉が目立つことが気になった秋元が改めて説明したのである。
「左遷じゃないです。今のHKTには新しい指導者を送り込まないといけない」と彼は語る。これまではNMB48は山本彩がいてSKE48には松井玲奈、松井珠理奈がいるが、HKT48にはまだそれに当たる者がいないのだ。指原にはそうした指導者としての立場とあわせて「今回の件で『ワキが甘いな』とか、感じたことをHKTで教えて欲しい」と考えを示すと、秋元は「AKBの下にHKTがあるのではない」と念を押した。
この発表を知ったHKT48のメンバーもGoogle+で心境を語っている。指原莉乃と同じ大分出身の江藤彩也香は「びっくりしたのですが、どういう結果になっても同じ大分県出身だし! 指原さんに色々教えてもらいたいです!」と同郷の先輩を歓迎した。また、仲西彩佳は「びっくり! でも指原さんから学ぶことたくさんあるし、成長できるかなって…。私は全然嫌だとか思ってないし、チャンスですよね」と前向きに受け止めると、逆に「指原さんの方が戸惑うと思う」と心配する。また、先日の選抜総選挙で唯一47位に入りネクストガールズとなった宮脇咲良は「今は、ただただびっくり。これからどうなるんだろう…」とやはり不安を隠せない様子だ。メンバーでも受け止め方は様々なのは当然のことだろう。
そしてHKTを応援するファンの間では、「左遷先扱いって馬鹿にされているような気がする」、「“ほとぼりが冷めるまでの一時避難先”じゃない!」といった納得がいかないとの声もあれば、「教えて貰いたいことは沢山あるから頼もしい。決まった以上は、温かく迎え入れてあげよう」、「HKTにとっては良いこと。HKT48の指原を応援する」という指原を受け入れる声に二分しているようだ。
現在、HKT48は2期生の2次審査を控えている。あるいは指原莉乃も2期生として加入する可能性もあるだろう。指原も、そして周囲も新たな気持ちでスタートできることが望ましい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)