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イスラム教の戒律が厳しいサウジアラビアでは、『勧善懲悪委員会』という宗教警察が、違反者がいないかどうか常に目を光らせている。そうした宗教警察の監視員が日曜日、西部の街ターイフで行われていたあるイベントに異議を唱え中止を命じたが、それは反社会的あるいは反宗教的なものではない、子供達のために開催されていたものであった。
このイベントは客席が見守る中で、青い肌に白い帽子のキャラクター『スマーフ』の扮装をした子供達が舞台上で音楽に合わせて踊るという、実に可愛らしいものであった。
どこから見ても反社会的、反宗教的な雰囲気など微塵もないこのイベントを、舞台上の参加者や客席にいる約2000人の子供達も心から楽しんでいた。だが時間半ばに差し掛かった頃、突然宗教警察の監視員が乱入。子供達が見ているなか「許可されていない音楽が使用されている」という理由で、イベントを中止するように命じた。
イスラム教の教えに基づいたサウジアラビアの法律は厳しいものがあるが、どのようなものであれ音楽を聴くことに関しては特に禁止されていない。しかし、音楽そのものが反イスラム的なものであると考える人は多く存在している。今回も、たとえ子供のためのイベントで使われる音楽でさえ宗教警察が快く思わなかったために、騒ぎが発生してしまったのであろう。
だが、こうした無粋な乱入にせっかくの楽しみを台無しにされてしまった子供達からは、大きな抗議の声があがったとのことだ。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)