指原莉乃がAKB公式ライバルの乃木坂46とのシングル対決で敗れたことで、テレビ番組の企画によりロック歌手の内田裕也と対面した。恐る恐る訪れたのはテレビ局ではない都内某所の音楽スタジオ。完全に内田裕也のホームグラウンドだった。
5月2日にリリースされた指原莉乃のソロデビューシングル「それでも好きだよ」が、同日発売の乃木坂46のセカンドシングル「おいでシャンプー」に売上枚数で下回った。
音楽番組『火曜曲!』では、当初から両者の対決企画を組んでおり、敗者はロックンローラー、内田裕也に“マジ説教”されるという罰ゲームを用意していたのだ。5月15日の同番組では「それでも好きだよ」が12万4千枚、「おいでシャンプー」が15万6千枚と発表されて、指原が罰ゲームを受けたのである。
その音楽スタジオは決して広くはなく、ドラムセットやマイクなどがキレイに並んでいた。その真ん中に座る内田に指原があいさつすると「どういう音楽をやってんの?」と尋ねられた。すると指原は、CDをかけずに「歌わせてください」とアカペラで歌い出したのだ。緊張からか含み笑いも入り真剣さには欠けていたが、「どうですか?」と感想を求めると、内田は「浅田美代子よりはちょっといいけどな」と答えた。
内田は「俺はロケンロールだから分からない」と言うと、楽曲には触れずに「ボーイフレンドはいるの?」と指原に質問した。どうやら音楽というよりは生き様について“マジ説教”をしたいようなのだ。「いません」と答えた指原に、「禁止されてるのか?」、「“エロケーション”がないといけない」と内田はアドバイスした。ちなみに“エロケーション”とは色気のことらしい。
今度は指原が「母と父が幸せそうなのを見るとうらやましい」と受けると、「内田さんも希林さんとお幸せそうで…」と返したのだ。すると、内田は思わず話題が自分に向いたことで「逆襲してくんなよ」とすっかり勢いをなくしてしまい、“マジ説教”には至らなかったのである。
そんな内田は最後に「指原の今後の人生が素晴らしい展開となりますように! ロケンロール!」とエールまで送っていた。
『火曜曲!』の企画した罰ゲームは乗り切ったものの、指原莉乃にとって今回のシングル対決で2位に甘んじたことは思いのほか傷が深いようだ。
5月14日に彼女がレギュラーを務める『笑っていいとも!』でゲストのモノマネ歌手、荒牧陽子からカラオケ上達法を指南された時のことだ。
「ソロデビューおめでとうございます」と祝ってくれる荒牧に、「ありがとうございます、でも2位だったんですよ」と付け加えた。しかも「わたし、歌がへたなんですよ」と、完全に少し前の“へたれ”さしこに戻っていたのが気になったのである。
“指原VS乃木坂”は全般に秋元康をはじめ関係者の書いたシナリオだったのかもしれない。しかし、指原にとってはこの半年間で突き進んできた勢いが止まった感は否めないのではないか。やはり心の奥で“2位”となった悔しさは残るのだ。できれば内田裕也にもう少しガツンと“マジ説教”されて、ショック療法になれば良かったのだが。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)