女優の藤原紀香が東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市に向かった。彼女は赤十字広報特使として、昨年の5月に同地の養護老人ホームなどを訪れたが、今回は仮設住宅に暮らす人々と交流を深めている。
藤原紀香は2007年に日本赤十字社の広報特使となっており、これまでも国内外で活動している。昨年の3月11日に起きた大震災後には、自身が阪神大震災を体験していることもあり、被災地復興に向けて先頭に立って行動しているのだ。
3月30日には、自ら立ち上げた基金や舞台で呼びかけた義援金など6300万円を日本赤十字社に届けている。舞台が終了した4月からは、彼女も被災地入りして日本赤十字社と共に活動してきた。
藤原紀香のFacebookには、5月24日に6度目となる被災地訪問に向かったことが綴られている。
陸前高田市の小学校にある仮設住宅には、いまだ多くの被災者が暮らす。日本赤十字社のアンケートによると「日ごろの運動不足が心配」との声が多く、今回は人々の健康生活支援も目的のひとつとなる。そこで、藤原紀香も赤十字奉仕団の指導のもとで“ノルディックウォーキング”という両手にストックを持って歩行するエクササイズに挑戦。「からだを動かして、たくさん皆さんとお話をしたいと思っています」と楽しみにしていた。
彼女はこうした一連の活動について、「これはお仕事ではありません。志願して、赤十字の活動に自費で同行させていただいています」と赤十字から経費が出ているわけではないことを説明している。
あえてそこに触れたのは女優、藤原紀香としてではなく一個人として支援活動をしていること。そんな活動の輪を広げたいという気持ちから出た言葉とも取れるのだ。
現時点ではすでに被災地に入って活動している頃だろう。Facebookへも、地元のニュースで藤原紀香が訪れたことを知り驚いたとのコメントも届いている。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)