アマチュアボクシング日本代表であり「南海キャンディーズ」の“しずちゃん”こと山崎静代が、女子世界選手権大会の3回戦で敗退した。ロンドンオリンピックに向けて大陸別推薦枠での選出も期待されていたが、日本ボクシング連盟が推薦枠に必要な事前申請を行っていなかったため、その可能性も完全消滅したことが分かった。この問題に、岡村隆史が日本ボクシング連盟に噛み付いた。
この大陸別推薦枠は、今後のボクシング界の発展に寄与し、どの階級にも代表選手がいない国を優先し第三者委員会により選出される。しずちゃんを含めた女子日本代表は、五輪出場権がかかっていた女子世界選手権で3階級とも敗退し、推薦枠での出場にわずかな希望を持っていた。しかし、未申請ということでしずちゃんのオリンピック出場への可能性が完全に絶たれたのだ。
これに対し、昨今ではニュースのご意見番と化しているナインティナイン・岡村隆史が『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で話題にした。岡村は、日本ボクシング連盟に対して「先に申請しておくべきやで」と声を荒らげた。さらに彼は、このような推薦枠に関しての情報の把握や伝達にミスがあったのではないかと、組織のありかたに疑問を投げかける。
加えて今回は、タレントであるしずちゃんがオリンピックに行けなくなったということで話題になっている。しかし、岡村はそもそもアマチュアのスポーツ連盟や協会には、「あ! 帽子を忘れてた」というようなレベルでこのような重大な手続きなどのミスが結構あるのではないかと懸念した。そのような対応で「メダルを取れ」というのは、無責任だと主張。相方の矢部浩之も「しずちゃんも『申請しといてくれよ』と思っているかも」と話した。
こうして、芸人としての仕事をセーブしてまでロンドンオリンピックを目指したしずちゃんの熱き挑戦は完全に終わってしまった。実力不足と言ってしまうことも簡単だが、「オリンピックは参加することに意義がある」とするならば、岡村の言うとおり、連盟への責任は大きい。連盟には、なぜこのような初歩的ミスが起きたのか説明責任があるだろう。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)