GWの5月3日のこと。お昼の番組『笑っていいとも!』では、巨大風船を使ったゲームの特別企画を組んでいた。オープニングから盛り上がるはずだったが、風船は予想を上回る大きさに膨れ上がったのだ。危険を感じて出演者の顔も引きつり、会場からは悲鳴が起きていた。
タレントのベッキーは『笑っていいとも!』のレギュラーを、金曜担当から4月の編成で木曜へと移動している。彼女を迎えて約1か月が過ぎたところで、木曜レギュラーの結束をより強くしようと企画されたのが“GW特別企画、自分の欠点言いまSHOW!!”だ。レギュラーメンバーが1人ずつ巨大風船をリレーしながらスタンドマイクに向かって自分の欠点をさらけ出すという内容で、企画としてはよく見かけるパターンではあった。
ところが、持ち出された巨大風船はまだしぼんでいる状態でも従来よりも大きく感じられたのである。「この風船大き過ぎない?」とお笑いコンビ、ピースやザキヤマこと山崎弘也らも指摘していた。
しかし、予定通りゲームはピース綾部からスタートした。ザキヤマ、ベッキー、ピース又吉、笑福亭鶴瓶、三田友梨佳アナと進むうちに風船は膨れていき、2巡するころには直径が2mほどになっていった。この大きさはさすがに怖く、メンバーは誰もが必死の様子で素早く“欠点”を言いつつ次へつないでいく。しかも巨大風船に空気を送り込むチューブが長く、時おり風船が観客席へ入っていくからたまらない。観客がジェットコースターに乗っているかのような悲鳴をあげる状態が続いたのである。
5巡目には風船は直径3mを超えるかと思えるほどに膨れ上がり、綾部が手にしていた時点で大きなにぶい音とともに破裂した。白い粉が舞い上がり、綾部はショックでしりもちをつくとしばし呆然としていた。その衝撃はベテランのタモリが「なんだこれ? 怖いね!」と呆れたほど強かったのだ。鶴瓶も「これまでの風船で一番怖い。バラエティでこんなに大きな風船はないよ!」と訴えていたことからもその異常な大きさが分かる。
こうしてGWのお昼のひと時を騒然とさせた巨大風船だが、『自分の欠点をさらけ出す』という企画には効果があったようだ。風船を早く手放したい一心で回答者の本音が出たのである。
なかでもベッキーの回答は「パーティーとか大嫌い」や「部屋が散らかってる」、「メイクルームで綾部さんに話しかけられると“めんどくさい”って思う」など、普段では聞かれない貴重な内容が目立った。
ピース綾部については三田アナも「綾部さんのこと、ちょっと苦手」と最後に答えていた。女性2人から敬遠された綾部は、「木曜日でちょっと浮いているみたいです」と答えた直後に風船の破裂に見舞われたのだから皮肉なものだ。
実は特別企画に入る前段階で、進行役のタモリが脱線してなかなか本題に入らず時間配分が心配されたのだ。その上でさらに風船が巨大化してどうなるかと思われた“自分の欠点言いまSHOW!!”だが、生放送ならではの緊迫感のある内容となり、結果的にうまく収まったのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)