アイドルだけでなく演歌歌手からお笑い芸人まで、その人気を支えるのは熱烈なファンであるのは知られている。自分のお金や時間など、まるで人生の全てをささげているようなファンの話には、感動するものありドン引きするものもありと実に様々であった。

5月10日深夜放送の『有田とマツコと男と女』（TBS系）では“熱狂的ファン50人”をテーマに、AKB48やももいろクローバーZ、少女時代や氷川きよしなどのファンが3～4名ずつ集合し、MCの有田哲平（くりぃむしちゅー）、マツコ・デラックスとトークを展開した。その中には地下アイドルといわれる女性タレントのファンや、有田の熱心なファンまで登場したのだ。

地下アイドル代表として番組に来ていたのは、グラビアアイドルの篠崎愛（20）のファンである。元々歌手希望だった彼女のアイドルユニット『AeLL.』でのデビューが決まり、ファンは心を躍らせてライブ会場に向かったそうだ。しかしライブ当日、耳にしたデビュー曲（エコロジーモンキーズ）が「ヒドイ曲だった」と怒りを通り越して呆れたと話す。“この女性アイドル戦国時代に、彼女らのスタッフは「やる気があるのか！」”と感じたそうだ。それでも篠崎らを愛してやまないファンは、一風変わったイベントにも参加している。『AeLL.村 開墾バスツアー』というもので、山梨県南アルプス市にゼロからAeLL.村を作るべく土地を切り開くという壮大な計画である。参加者はツアー代金を払い、ひたすら竹を切り続けたのだ。ファンの男性は「地下って、そういうもんですよ」と笑いながら説明した。

笑い話で済まされないのは、有田ファンの話であった。ある女性ファンは、有田の付き人をしていた後輩タレント宛てにファンを装い手紙を送り、実際に返事をもらったという。彼から何とか有田を紹介してもらおうとしたが、叶わなかったらしい。また有田単独のレギュラー番組のディレクターにツイッターを介して知り合い、実際に彼と食事を共にしたことがあると告白した。しかし結局は有田と会えることにはならなかったと、ファンの女性はキレ気味に話す。これらの話を全く知らなかった有田は驚き、戸惑うばかりであった。

いろいろなファンの話を聞いていると、純粋に応援して芸能人の喜ぶ姿を見ることに幸せを感じる人、ファンの芸能人と個人的に会うことだけを熱望する人など様々であった。いずれにしても応援する芸能人に迷惑がかからないよう、節度を守った行いをファンは心がけて欲しいものだ。
（TechinsightJapan編集部　みやび）