AKB48といえば、公演と共に握手会も人気イベントのひとつだ。その中でも“ゆきりん”こと柏木由紀は対応の良さで人気があるという。テレビ番組でその柏木由紀と高橋みなみがAKB握手会をリアルに再現したが、数秒という短時間でファンと気持ちを通わすにはすごい集中力が必要なことがわかる。
AKB握手会は「全国握手会」(以下、全握)と「個別握手会」(以下、個握)があり、全握はCDの初回限定盤を買えば手に入るが個握は劇場盤を抽選で当てる必要がある。その分、参加メンバーが多く握手できる時間が長いのだ。一般的には握手できる時間は全握で5秒程度、個握で10秒程度と言われるが、人と人とのやり取りなのでその時々で多少の差はあるようだ。
当のAKBメンバーでもとらえ方は様々である。梅田彩佳はブログ『Dance Studio UMEDA』で、4月30日にその件について「握手券って一枚につき7秒です」と綴っている。それが短いか長いかは、その人の背景も含めてそれぞれで違うだろう。そう考える彼女は、握手会に来てくれる「みんなにありがとう」と感謝していた。
5月6日に放送された『新堂本兄弟』に出演した柏木由紀は、握手会について「10秒が勝負」という。さらに同番組のレギュラーでもある高橋みなみは「本当は3秒です」とも話している。AKBのメンバーがそれぞれに違う時間を示したのだが、それについては高橋がファン役になり柏木と握手会を再現してくれたことで納得できた。
高橋が「“ゆきりん”は握手会の女王ですよ!」と語るだけに、柏木の対応は細かい。何度も並んで握手をする“ループ”という形をとったファンを演じた高橋。2人のやりとりは見応えがあった。
1巡目。ファン(高橋)「まじで? ゆきりん? まじで!?」、柏木「はじめまして」、ファン「本物っすか? 名前おぼえてもらっていいっすか? たけしです…」(握手を剥がされて交代)。
2巡目。ファン「ゆきりん! 俺だ俺だ! 分かりますか?」、柏木「分かります! たけしさん!」、ファン「わっ! ウインクして!」(柏木がウインクして次へ)。
3巡目。ファン「ゆきりんさ~」、柏木「あっ、3回目!」、ファン「よくおぼえてるね! キャッチフレーズ言って!!」、柏木「寝ても覚めてもゆきりんワールド! 夢中にさせちゃうぞ!」、ファン「わーっ」(といいつつ交代)。
2人のやりとりを見た堂本兄弟のレギュラーたちは「リアルだね」と感動していたが、当の柏木も「これはリアルですね」と高橋の演技に感心していた。
柏木のような対応をすると、1人あたり5秒~10秒弱はかかるだろう。梅田が「一枚につき7秒」としたことや柏木が「10秒が勝負」というのはその範囲なのだ。
では高橋みなみが「本当は3秒」と言うのはどういう状況なのか。今度は彼女がスタッフ役となり、柏木と堂本レギュラー陣が握手する様子を演じた。「はい、時間です」とファンはスタッフ(高橋)から次々と“剥がされる”のだ。実際に握手して会話する時間は、やはり3秒程度だった。
ちなみに、AKBの握手会では「質疑応答は何でもOK」、「相談もOK」、「ウインクや投げキッスもOK」とされているという。投げキッスは短時間でできるが、質疑応答や相談となると10秒では厳しい。この場合は数枚の握手券を一度に使うことでその時間だけ話すこともできる。
こういった握手会での対応は、ファンの間でも情報が広がるので人気にも影響する。昨年の総選挙で大躍進した指原莉乃は、握手会での個性的な受け答えで人気がある。
「私にとって“10秒”といえば握手会です」という“握手会の女王”柏木由紀は昨年3位となり、この1年でさらに人気が上昇しているが、もちろん他のメンバーも握手会の人気で躍進してくる可能性もあるのだ。6月6日の総選挙にどう影響してくるか楽しみである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)