エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「“ワイルド天狗”になるな」。ブレイク寸前のスギちゃんに“一発屋芸人”の小島よしおが警告。

「ワイルドだぜぇ~」のギャグで人気上昇中のピン芸人、スギちゃんがテレビ『笑っていいとも!』に出演した。同じくピン芸人の小島よしおも共演しており、今後の活動についてスギちゃんにアドバイスしていた。

3月20日に行われた『R-1ぐらんぷり2012』で準優勝し、一躍有名になったお笑い芸人のスギちゃんが『笑っていいとも!』のコーナー“お昼にいいの!?ちょっと怪しい課外授業”に小島よしおと共に登場した。

彼のプロフィール紹介では、人気占い師のゲッターズ飯田によるアドバイスで芸名を“スギちゃん”と改名したことが明かされた。しかも、その後で瞬く間に人気が上昇したというのだ。改名したのが昨年の12月で、11月までは“杉山えいじ”名で活動していたのである。

小島よしおの話も興味深いもので、共演者は笑いながらも聞き入った。彼はサンミュージックに所属するお笑い芸人で、事務所ではスギちゃんの先輩になる。サンミュージックのお笑い芸人にはダンディ坂野をはじめ、ヒロシや髭男爵、そして小島よしおといわゆる一発屋とされる者が多い。“一発屋製造工場”と小島は事務所のことを呼んでいたが、そこからスギちゃんも出てきたのである。しかも小島がブレイクした時のマネージャーが今のスギちゃんの担当だというのだ。

そんな関係にある小島が「私は一発屋なりにまだなんとか生き残っていると思う」と自分を分析すると、スギちゃんに“生き残る方法”をアドバイスした。

そのひとつが「自分のギャグに飽きてもやり続けろ」というものだった。小島は“そんなの関係ねえ”のギャグをやりすぎて左肩が下がったほどだという。そういう状態が続くと、観客がギャグに飽きるよりも芸人自身がギャグをやりたくなくなるのだ。街中で「“ワイルド”をやって~」と声をかけられた時に嫌がると、『ちょっと調子に乗ってるんじゃないの? “ワイルド天狗”だよ!』と相手に思われるかもしれない。そうなるとツイッターなどで“ワイルド天狗”が広がり、とんでもないことになると小島は警告する。

小島はスタジオで往年のギャグ「そんなの関係ねえ!~おっぱっぴー」や「ピーヤッ」から、新ネタ「ヘッチャラッチャマッチョ」を披露して大ウケすると「全力でやるとウケるんです」と言い切った。スギちゃんへも「時代のうねりと共に“だぜぇ”が街中に溢れてやがてウケなくなるが、それでもやり続けろ」と熱く語ったのだ。

また、スギちゃんは“杉山えいじ”時代に「おっぱい先生」というネタでやっていたので、“ワイルドだぜぇ”ネタはなんと15個しかないらしい。彼は「R-1ですでにすっかすかだったぜぇ」と実情を明かす。営業で30分の持ち時間の時は、マジックをやっているというのだ。

番組レギュラー陣がそんなスギちゃんの為に“ワイルド”ネタを考えると、意外に面白いものができあがったのである。スギちゃんは必死にメモっていたので、いずれ彼のネタとして披露される時がありそうだ。

もうひとつ、小島は「ネタ本は出すな」とスギちゃんに警告した。一時は売れてもすべてが分かってしまい、数年後に飽きられるとのことである。ところがそれを聞いたスギちゃんは、「すでにそういう話が来ているぜぇ~」と答えて周囲を驚かせた。ブレイクの予感がする者には業界の動きも速いのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)