「ダイエットしなければ死に直結する可能性もある」。お笑いコンビ、バナナマンの日村勇紀の検査結果を見た医師はそう話した。日村がテレビ番組のダイエット企画で検診を受けた時の話である。それはバラエティとはいえ、日村にとって生命に関わる挑戦でもあったのだ。
日村勇紀は今年の2月に人間ドックにより血圧が上が204で下が168という危険な状態と診断されている。それをきっかけに、テレビ『とんねるずのみなさんのおかげでした』で彼にダイエットさせようという企画が持ち上がったのだ。
4月19日に放送されたその様子は、改めて日村の検診から始まった。この時点で彼は体重が90.3kgで最高血圧210、最低血圧132で体脂肪率29.1%、内臓脂肪レベル16.0などすべての項目において標準な状態ではなく、不健康ということが証明された。これらの数値の原因は肥満だという。東京医科大学の教授が彼の状態を見て「この血圧が長期にわたると、死に直結するような末路をたどる可能性があります」と警告したほどだ。そんな日村を失わない為に『デブすぎてバナナマン日村が死ぬ!?1か月間トマトダイエット』とのテーマでダイエットがスタートしたのである。
当初は毎日トマトを使った料理を食べ続けて19日目で86.2kgまで減量した日村だったが、「わからないけど、体重があまり落ちない…」とこの段階で体重が減らなくなったことを感じて不安を漏らした。
そこで日本体力医学会健康科学アドバイザーのサミー大塚先生の提案で『ドッキリダイエット』が仕掛けられたのである。ドッキリだけに日村にはこのダイエット法は知らされていない。
ロッカールームで待機する日村は“熱湯シャワー”や“爆竹”などのドッキリに驚き、ズッコケていた。ドッキリ企画が明かされた後もプロレスラーの小川直也にビンタされたり、体重計の手前で熱湯風呂に落ちるなどさらに仕掛けは続いたのである。
するとその結果、86.2kgから85.5kgまで0.7kgも体重が減っていたのだ。わずか1時間程度でこの変化は大きい。サミー大塚先生は「驚いてびっくりすると代謝はあがる。ドッキリの積み重ねは有効」と評価していた。
しかし当の日村は「毎日続いたら(俺が)いなくなっちゃう。毎日続けちゃダメ」と訴えた。やはりドッキリは忘れた頃にやって来るからドッキリであって毎日続くと拷問のようなもので身が持たないのだ。
他にもサッカーやボクササイズなども取り入れたこの企画は最終的にどうなったのか。日村の初期の体重は90.3kgで目標体重を80.3kgに設定。それに対して結果は78.4kgと減量に成功したのである。しかも『トマトと運動を同時に行うことが成功の鍵』という検証もなされて充実したダイエット企画となった。
ところがスタジオで日村の血圧を測ったところ、最高血圧200、最低血圧121と当初より下がったものの危険な範囲は脱していなかったのである。「家で測ったらこんなんじゃないのに」と日村も悔しがっていたので、スタジオで興奮状態となり数値が上がったのも原因だろう。
やはり減量が血圧に影響するにはもう少し時間がかかるのではないか。その為にも番組では日村がリバウンドせずに1か月の間、現状維持出来なければ罰ゲームという課題を出したのだった。
ダイエット企画の収録が終わりスタジオから出た日村は早速、ラーメンとカツ丼を食べていた。するとその時点で体重を測ったところ1.9kgも増えていたのである。果たして1か月後に日村はどうなっているのか。彼の生命の為にもリバウンドしていないことを願いたい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)