EU発!Breaking News

writer : shiina

【EU発!Breaking News】少年グループの窃盗から足がついた、倉庫に隠されていた大量の武器。中には所持禁止のものも。(オーストリア)

ウィーン近郊の街ブルーマウ=ノイリスホーフの警察は今月17日、同地にある倉庫を捜索し800以上ものナックルダスターやヌンチャク、分銅鎖などオーストリアで所有禁止の武器が保管されているのを発見した。ここでは他にも、1万6千本以上ものナイフやマチェーテなどの刃物類、3200丁以上のソフトエアガンなども同時に見つかっている。

武器が発見されたきっかけは、地元の少年グループが倉庫に侵入しこれらの武器を盗み出したことであった。このような物を所持している少年らを不審に思った目撃者からの通報を受けた警察が捜査を開始。取り調べの結果、少年らが窃盗を認めたことで倉庫とそこに保管されている武器の存在が明らかとなった。また、既に売り飛ばされ彼らの手元に残っていないもの以外の、43ものナックルダスターやヌンチャク、分銅鎖、そして45本のナイフそしてマチェーテが押収されている。

しかし何故このような物騒なものが保管されていたのか。警察はさらなる捜索の結果、この倉庫の借主は37歳の中国出身の女であり、保管されていたものは、彼女が10年以上前に主に中国から輸入したものであることを突き止めている。これらの武器は禁止されているものが含まれているにもかかわらず、そのいくつかが法に基づき、中には“玩具”として申請し、何の咎めもなく持ち込まれていた。

だが女はこれらの販売に際し、警察から販売資格の不備を指摘されていたため、公に流通させることができず倉庫に保管したままとなっていたものである。しかし一方でこれらの武器は、ウィーンにある彼女がオーナーを務める2軒のアジアショップなどで販売されていたことが明らかとなっており、こうした行為から女は銃刀法違反で、また少年グループも窃盗及び銃刀法違反で、近々告訴されるものと見られている。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)