AKB48の第4回選抜総選挙には、卒業発表した前田敦子が参加を辞退している。今回もセンターは前田と大島優子が争うと見られていただけに、その行方が予想できない状態となったのだ。そのタイミングでメンバーの高橋みなみと峯岸みなみが、テレビ番組で次期センターについて「狙っているのか?」と尋ねられて本音を語った。
昨年1位に返り咲いた前田敦子が今回の選抜総選挙は不参加を表明したことで、2位の大島優子が1位となる可能性が高くなったことは間違いない。しかし、これまでの人気のバランスが崩れたことで、全く予想外の結果となる可能性も大きくなったのだ。
4月21日に放送されたテレビ番組『満天☆青空レストラン』では、出演したAKBの高橋みなみと峯岸みなみに案内役の宮川大輔がその“センター狙い”について直球質問している。
宮川から「前田敦子が抜けて大変でしょ?」と問われた高橋は、「まだ抜けたワケじゃないので」と慎重に返していた。宮川も“卒業”の件はそれ以上追及せずに、「センターが空いて『ヨシッ!』みたいなのはないの?」と次期センター取りについて尋ねたのだ。
その質問には2人とも「ないですね」とあっさり答えると、「同期だから」と峯岸が付け加えた。初期メンバーは前田に代わって自分がセンターを取ろうという気持ちにはなれないのだろう。しかし、高橋は「若い子が『やってやろう!』っていう気持ちになっていると思う」と話しており、世代間でセンターに対する意識に差があることを明かしたのである。
折しもこの番組の放送日と同時期にAKBの新曲「真夏のSounds good!」のMVが公表されたが、前半の“地獄篇”では前田敦子らベテランメンバーが倒れているのを、渡辺麻友ら若手メンバーが命がけで救おうとするシーンが話題となっている。渡辺に抱き起こされながら瀕死の前田が、「行きなってば、先に」と薄れる意識の中で話しかける。渡辺が励ますように「やだよ。言いたいことがあるんじゃないの」と問いかけると、前田が「私たちは私たちが変わる為にここに来た」と答えるところから始まる。
MVはまるで、今度の総選挙で大きな世代交代があることを暗示するかのような内容となっているのだ。そしてそれは高橋や峯岸が証言した、AKBのメンバーのセンター取りへの意識の差が生まれている現状とも重なるのではないか。
ところで、現在のAKBメンバーで最年少は「中学1年生で13歳」だという。そんな年齢も様々で大人数となったAKBを仕切るのはリーダーの役目だ。
峯岸は「なんだかんだ言ってもキャプテンがまとめます」と研究生も含めてメンバーを仕切っている高橋を、「少年マンガに出てくる人みたい」だと表現していた。高橋はライブなどで「オマエらほんと! ここでちゃんとやらなかったら、もうヤバいぞ! ないぞ! 終わるぞウチら!」という感じで気合いを入れるそうだ。
そんなリーダーの高橋みなみをはじめとして、初期メンバーには個性的な者が揃う。若手も世代交代するには先輩に負けない個性を発揮しなければならない。センターを取るにはまず、それが必要だろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)