エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】平野綾も感動! タモリがジブリで声優デビューした“声”を披露。

お笑いタレントのタモリが、ジブリのアニメーション作品に声優として出演したことを語った。彼がその一部を実際に演じると、共演していた人気声優の平野綾もその高度なパフォーマンスに感激していた。

タモリが声優として初めて出演したのは、宮崎駿が原作、脚本、監督を務めた短編アニメーション『やどさがし』だった。同作品は2006年1月から三鷹の森ジブリ美術館にて公開されているが、タモリが声優出演してすでに6年が過ぎている。

2012年の3月2日に『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングに、人気声優の平野綾が出演した。その時のCM中のタモリとの会話が、4日の『笑っていいとも!増刊号』で紹介されたのだ。

平野綾が、声優の世界に入った頃を振り返り「すぐに現場だったので、何も分からずに先輩の見よう見まねでした」と語ると、タモリが「俺はアニメはやったことないからな」と彼女の苦労を思いやった。

ところが、タモリがふと思い出して「やったことあるよ! ジブリのアニメで声優をやったよ」と言い出したので、逆に平野綾が驚いてしまったのだ。それが前述の『やどさがし』なのだが、タモリもすっかり記憶が薄れていたのだろう。

当時、出演依頼を受けたタモリは、「ジブリからついに来たな!」と気合いを入れてスタジオへ向かった。宮崎駿監督が『女の子が森へ入って行き、虫や妖怪が現れる』と概要を説明して「女の子は矢野顕子さんがやるから」と言うと、タモリには「まずは国道を通るトラックをやってください」と指示したのだ。

この時にタモリがやった“声による効果音”は、『川の中の妖怪、虫たち、雨、森のざわめき…』等だったという。タモリが実際に“トラックが通り過ぎる音”や“妖怪が川の中を泳ぐ音”を演じると、平野綾は目を丸くして驚いていた。

彼女は「すごーい! 顔から作っていく感じですよね!」とタモリのパフォーマンスを声優の目線で捉えて、「顔の筋肉を動かすとそういう音になるんですよ」と自身に重ね合わせて感激したのである。

平野綾は声優の現場の様子を「アフレコでは目の前にテレビがあるので正面には人が居ない」と説明すると、彼女もやはり顔の筋肉を駆使している為に「顔を見られるのがすごく恥ずかしい」と明かしていた。

短編アニメーション『やどさがし』に出演した矢野顕子が、タモリとの共演について当時のインタビューに応えている。彼女も主人公の女の子(フキ)のセリフと言うよりは、その周りの効果音と声で表現したのだ。

その矢野顕子がタモリの声優ぶりを、ひたすら聞きほれていたと評価している。彼女は以前からタモリの音の表現に注目しており「間近で感じることができ、とても貴重な体験だった」とまで語っているのだ。

あらゆるジャンルの音楽を自分のものにするアーティスト、矢野顕子も感動するタモリのパフォーマンスだ。声優の平野綾も驚くはずである。これを機会に、タモリの声優出演第2弾の話でも浮上すると嬉しいのだが。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)