今月2日、ストックホルムで開催されていたコンサートの最中に2階の桟敷席の床が突然抜け、観客26人が負傷した。その内の1人は重傷を負い、現在病院で集中治療を受けている。

事故現場となったストックホルムのコンサート会場グローブ・アリーナでは、事故発生当時若者のためのコンサートが開催されており、13歳から17歳までの観客7000人が集まる中、スウェーデンの有名DJであるAviciiがステージにいた。

コンサート開始後間もなく、2階にある舞台に向かってせり出している桟敷席の床板が突然崩壊し、その場にいた観客らが十数メートル上から落下、26人が重軽傷を負うという事態に陥った。

負傷した観客らは、すぐにストックホルムのいくつかの病院に搬送された。ほとんどは軽傷であったが、17歳の少女が重い脳震盪を起こし、予断を許さない状況にある。

このコンサートのプロモーター及びグローブ・アリーナ関係者は、桟敷席はコンサートなど人が沢山集まるイベントを想定して特別に設計、構築されているため非常に頑丈であり、また当時桟敷席にどれほどの人数がいたかは不明ではあるものの、許容人数以上の入場を許可することはないため、今回のような事故の発生は本来なら有り得ないことであると話している。

この事故を受け、当初予定されていたコンサート第2部の開催は急遽取りやめとなっており、また今後行われる予定のコンサートも、警察との話し合いによって開催されるかどうかが決定されることとなる。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）