エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「スピード速くして」「お笑いで元気に」。震災から1年後の3.11に気仙沼から生島ヒロシ、サンドウィッチマンが語る。

東日本大震災から1年が経った3月11日。被災地の宮城県気仙沼市からフリーアナウンサーの生島ヒロシとお笑いコンビ、サンドウィッチマンが、現地の様子をテレビ番組の生放送で伝えた。生島はブログでも国や自治体へ対応を速めるよう意見を述べており、放送でも言葉を強くしていた。

生島ヒロシは昨年の震災で起きた津波により、気仙沼市の実家が流されて住んでいた妹さん夫妻を亡くしている。サンドウィッチマンの2人は気仙沼でロケをしている際に震災に遭い、避難してからその後ブログやメディアで被災地の現状を伝えてきた。

彼らはこの日、地元のTBC東北放送に出演した後、テレビ番組『アッコにおまかせ!』の生中継に出演して、気仙沼市の様子や心境を語ったのだ。

スタジオから和田アキ子が「復興に向けて着々と前に進んでいる感じがしますね」と話しかけたことに対して、生島は「スピードはもっと速まって欲しいというイメージはある。瓦礫の山も減らして欲しいが、書類の山も減らしてどんどん取り組んでいって欲しい」と本音を語った。

また生島は「みなさんがひとつになっている。商店街が復活して仮の店舗だがみんな頑張っている」と、力を合わせて前に進んでいることも伝えた。

彼はオフィシャルブログ『生島ヒロシのJeanとくる話』で、3月10日に気仙沼入りしたことを記している。その中で陸前高田の様子について「改めて復興のスピードの遅さに心が痛んだ」と心境を綴ると、やはり“瓦礫の山と書類の山を処理する必要”を訴えているのだ。さらに国や自治体に対して、平時でなく有事の意識での対応を願うと「そうしなければ、被災者の心から希望が失われてしまう」とも述べているのだ。

気仙沼からの生中継に話は戻るが、震災で妹さん夫妻を亡くした生島ヒロシから「元の生活に戻るのは大変ですが、こうして生かされているので、みなさんのサポートを受けながら前を向いて人生を生き抜いていきたい」と語る言葉は心を打つものがあった。

サンドウィッチマンの2人は現地で営業されているお魚市場の海鮮丼を紹介して、気仙沼の新鮮な魚をアピールした。東北の魅力を再認識してもらい、観光客が戻ってこそ復興は進むのだ。

和田アキ子から「お子さんやお年寄りにとっては、特にお笑いというのは大事だと思う」と話しかけられた2人は、「震災から1年経ち、今年はもっとお笑いで元気になってもらいたい」と答えていた。

東日本大震災から1年後の3月11日ということもあり、メディアでも特集が組まれているが改めて復興が進んでいない現状を知る内容が多い。ほとんどの国民にとって被災地についてはメディアで情報を得るしか術はないので、継続的に伝えていく必要性を感じる。

あわせて生島ヒロシが「我々はメディアの世界にいるのだから、みなさんにできるだけ元気を与えて、へこたれないで前を向いて行きたい」と語ったように、芸能人やメディア関係者に期待されるところは大きいのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)