エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】プライドが高すぎるムーディ勝山。月収640万円から転げ落ちたショックで、立ち直れず。

今や一発屋芸人の代表格になってしまった、お笑いタレントのムーディ勝山(31)。再ブレイクを夢見るムーディだが、それを邪魔していると思われるのは彼の“プライドの高さ”である。吉本の先輩芸人からも、「今の仕事が無い状況を、面白おかしくイジれない雰囲気がムーディにはある。」と気を遣わせているほどだ。

「今も人気が急落したショックを引きずっている。」とまだ肌寒い公園のベンチに座り、虚ろな目をして話すムーディ勝山。3月21日放送の『水曜エンタ!密着!芸能人の妻たち~タレントを支える陰の立役者~』によると現在、彼の芸人としての仕事は1か月に数回程度らしい。ヒマを持て余している様子だが、他の芸人が活躍しているテレビ番組や雑誌などを目にするのは辛いので、日中は公園などで時間を潰しているようだ。ムーディは「心のリハビリ…かな。」と力無くつぶやいた。

2007年は、ムーディの人気がピークであった。自作のムード歌謡曲で大ブレイクし、1万回でヒットといわれる携帯電話の着うたで240万回ダウンロードを記録した。この年の最高月収は640万円で、その頃は東京都内で高層マンションの3LDK・家賃30万円の部屋に彼女と同棲していたのだ。

この時、同棲していた彼女が現在の妻である。今から10年前、大阪でムーディが無名だった頃に付き合い始めたそうだ。現在は働いている妻の収入でワンルームの家賃や、生活費のほとんどをまかなっている。妻はプライドの高いムーディの性格をよく知っているので、彼の仕事のスケジュールなどは家庭で話題にしない。そして、いつも明るい家庭であるように心がけ、苦しい家計をやり繰りして、食卓に上るおかずの品数にも気を配っているという。ムーディに居心地の良い家庭であって欲しい―という妻の願いからだ。妻が仕事から自宅に帰ってくるのは夜の8時過ぎ、それから彼女が夕食を作る。ムーディは気が向いたときだけ、カレーライスを作る程度だ。それでも妻は、たまに彼が作ってくれるカレーを嬉しそうに「美味しい」と食べていた。

ムーディの妻をよく知る吉本の先輩芸人らは、彼女のためにもムーディに仕事を増やしてやりたいと思っているようだ。しかし先輩から食事に誘われた店で、「仕事が無い」と訴えるばかりのムーディに対し、ケンドーコバヤシが溜息をつく。ムーディに対し「なぜヒマな時間を使って、仕事先にあいさつ回りなどに行かないのか。」と厳しい口調で言い、「売れている人だって気楽ではない。みんな戦場だと思って戦っているんだぞ。」と怒っていた。そしてケンドーが何よりもやるせなかったのは、“過去の栄光を引きずっているようなのがイヤ”だと、ムーディがトレードマークの髭を剃ってしまったことだと語る。

ムーディの妻は「彼が売れている時は良い思いをさせてもらった。今は毎日一緒にいるだけで楽しいので、これからも彼について行きます。」とどこまでも健気で、彼に対する愛は昔と変わっていなかった。最近は今までできなかった“自虐ネタ”を、営業で披露できるようになったというムーディ。ここに至るまでには、相当な時間がかかったことだろう。彼には観客に笑いを届け楽しんでもらうことに、芸人としてのプライドを持ってもらいたい。そして何よりムーディの大切な財産は、いつも笑顔で彼を迎えてくれる妻であることを忘れないで欲しい。
(TechinsightJapan編集部 みやび)