EU発!Breaking News

writer : shiina

【EU発!Breaking News】アフリカからデンマークに向け密輸された700キロもの“噛む麻薬”、経由地のドイツで発見。

アフリカから密輸された、麻薬の一種である“チャット”と呼ばれる植物をデンマークに向け運んでいた19歳のデンマーク人の男が、経由地のドイツ・ハンブルクで逮捕された。

逮捕されたこの男が運転する車は窓が全て黒いスモークフィルムで覆われており、さらに重量がかかりすぎているのが外から見ても明らかであった。そのためハンブルクのアルトナで駐車していたところ、不審に思った警察官によって取り調べを受けた。その結果、チャットの葉が入った75袋もの麻袋が、車内にぎゅうぎゅうに詰め込まれているのが見つかった。

その後の調べで、今回発見されたチャットは栽培されているアフリカ諸国からオランダに輸送され、ドイツ経由でデンマークに密輸する予定のものであった。その重量は合計700キログラム、闇市場におけるその価値は17万5000ユーロ(約1900万円)にも及ぶとされている。

今回密輸されたこのチャットとは、葉を噛むことで麻薬に似た作用をもたらす、東アフリカ及びアラビア半島原産の植物である。その効果は高揚感や多幸感が得られるといった弱いものであり、アフリカの一部の国では合法とされているが、ドイツやその他主なヨーロッパ、そして多くのイスラム教国では輸入及び使用を禁止している。

しかし、ここ数年アフリカ諸国からヨーロッパへのチャット密輸が続いている。先月下旬にはドイツのオーバーハウゼンで、623キログラムの麻袋に詰め込まれたチャットを車で輸送していたのが発見されたばかりであった。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)