高校生が“成績不振で留年の可能性”、中学生が“髪を金髪に染めて通学”となれば、一般的には学校から家庭に連絡が入り、親に対して子どもへの指導を求められる。これはある二世タレントの事例なのだが、彼らの芸能界の第一線で活躍している父親は学校に対してどのような意見を述べたのだろうか。
批判はあるだろうが芸能界で親の知名度が利用できる二世タレントは、やはりメリットは大きい。仕事を始めた頃は「○○さんのお子さん」と言われることに反発を覚えても、仕事をしていくうちに親の名前を利用できる有り難みを実感できるようになり、改めて感謝の心が出てくるそうだ。
3月12日放送の『人生が変わる1分間の深イイ話』今どき珍しい芸能人親子SPで特に注目が集まったのが、三遊亭円楽・会一太郎親子である。現在の一太郎は、声優業と父と同じ落語家という二足の草鞋を履いている。「子どもは放任主義」という円楽は、それを認めているようだ。
その一太郎が高校生の時に遊んでばかりいたため、学業の成績不振で留年しそうになったそうだ。親は学校に呼び出され、先生から円楽に対し「息子さんに勉強するように言って欲しい。」と要望があった。すると円楽は「だって“勉強しろ”って言ったってしないんだから、仕方ないでしょ。」と、一太郎の前で先生に反論したという。そして「ウチは総合評価ですから。」と、成績だけで子どもは見ていないと円楽は主張したのだ。あくまでも子どもの側に立って先生に発言する親の姿を見て、反省した一太郎はその後の生活態度を改め、勉強にも打ち込み無事に高校を卒業できたらしい。
円楽の話を聞き、「学校外のしつけは家庭の問題。成績が悪いのは、生徒が興味のもてない授業をする学校内の問題。」と断言したのは俳優の斎藤洋介である。彼の息子は同じ俳優の斉藤悠。悠は中学生の頃に髪を金髪に染めて登校し、学校から「金髪をやめさせて下さい。」との電話を父親の洋介が受けたのだ。すると「僕には金髪がダメな理由を説明できない。」と先生に反論したという。“僕は説得できる言葉を、持っていなかった。だったら子どもは正しい”との考えだったそうだ。洋介と先生との電話口でのやり取りを聞いていた悠は、父親が自分を理解してくれていると思い「とても嬉しかった。」と当時を振り返る。
会一太郎も斉藤悠も、まだまだ知名度が高いとは言い難いだろう。常に子どもの側に立って応援をし続け芸能界のスタートラインまでは親が用意してくれたが、これからは実力の世界である。「親への恩返しはこの世界で活躍すること」との自らの発言を忘れずに、頑張って欲しい。
(TechinsightJapan編集部 みやび)