エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】元ぽっちゃり子役の細山くん、インターナショナルスクール時代の壮絶なイジメ体験を告白。

芸能人は自分の子どもを、インターナショナルスクールへ通わせているケースも多いようだ。選択理由のひとつに、“イジメが少ないようだから”と挙げていたのを聞いたことがある。だが“ぽっちゃり子役”として人気のあった細山貴嶺(17)は、そのインターナショナルスクールで壮絶なイジメに遭っていたことをテレビ番組で告白した。

3月9日放送の『爆報!THE フライデー』(TBS系)に出演した細山は、小学生時代に母親の方針でインターナショナルスクールに通っていたことから話し始めた。

2歳の頃から子役スクールに入っていたという細山。ブレイクのきっかけは9歳の時に出演した、子ども向けのバラエティ番組である。生意気なお坊ちゃまキャラで人気者になり、それから数々のバラエティ番組に出演するようになっていく。当時のレギュラー番組は5本もあったという。

細山が小学3年生の時に両親が離婚。母親に引き取られた彼は“様々な国の文化にふれて欲しい”という教育方針のもと、数校のインターナショナルスクールを渡り歩いたそうだ。当時の彼はほとんど英語が理解できていなかった。しかしその頃にはテレビで人気者だった細山は、日本人以外の生徒にも名前が知られていた。

“太った体型で英語がわからない”ことで細山は、インターナショナルスクールで壮絶なイジメに遭っていたのだ。「豚のくせに学校へ来れるんだな。」、「こんな簡単な英語もわからないのかよ。」後になって浴びせられた言葉の内容が理解できたが、当時は何を言われているのか伝わってこなかった。だが“罵られていること”だけは分っていた。授業も日本語の授業以外の科目は全て英語。成績も良くなかったらしい。言葉のイジメばかりでない、テストの時に鉛筆の芯が全て折られていたり、宿題を提出しても細山の分だけゴミ箱に捨てられたりしていた。そのため彼は、事情を知らない教師から叱責されることも度々だったという。

学校に居場所が無かった細山は、テレビの仕事現場が楽しみで日々頑張っていたそうだ。すると子役としての人気は高まっていったが、学校でのイジメは妬みも加わってさらにエスカレート。校舎で人気の無いところに連れ出され、恐ろしい言葉で罵倒され首を絞められて失神したことさえあったという。そして悩み苦しみ出口が見つからなかった細山は、教室で自殺を図ったのだ。

現在高校生の細山はダイエットに挑み標準体型になり、将来は教師を目指して勉強に励んでいる。中学時代は日本の学校に通ったが、そこでもイジメられていたそうだ。しかし芸能界の仕事を通じて出会った芸人らの、“自分のコンプレックスを笑いに変えて、人々を喜ばせる”という姿勢を見て、細山は自分を変えていったのだ。自分のキャラを生かして友人の輪に飛び込み、生徒会など学校での活動にも積極的に参加するようにしたという。このように長い間の辛いイジメに堪え続けた細山は立派であるが、ここまで一人の人間を追い込み絶望させる仕打ちは絶対に許してはならない恥ずかしい行為であることを、イジメた側は忘れてはならないだろう。

短い時間でサラッと話していたが、小学校から中学校までの学校生活は地獄の日々だったに違いない。「今は幸せそうで良かったね。」で終わらせることができないのは、細山の表情がどこか寂しげで笑顔でも目が笑っていないことが物語っているようだ。“イジメで悩んでいる子の近くに寄り添い、助けてあげたい”と教師になりたい理由を語る彼に、本当の笑顔が戻る日を願っている。
(TechinsightJapan編集部 みやび)