「欧米か!」ご存知お笑いコンビ・タカアンドトシのもちネタである。“欧米”という単語は日本人には馴染み深いものだが、どうやら当の欧米人には違和感があるようだ。
昨年からバラエティ番組への出演が多くなっている、タレントの春香クリスティーン(20)。スイス出身で父親が日本人、母親がスイス人である。4年前に来日し現在は上智大学に通いながら、タレント活動をしている。
そのクリスティーンの2月8日付の『春香クリスティーンオフィシャルブログ』では、彼女がずっと気になっている不思議な日本の表現について綴り、そのひとつに“欧米”を挙げている。“欧米”は欧州と米国、つまり西洋のことであるが、クリスティーンからすれば自分はヨーロッパのスイス人であり、「欧米人」という認識は全く無いそうである。
ブログでは「陸続きでもない二つの大陸を無理やり繋げようとしたこの日本語は、実に不思議」と記している。育った環境も考え方も何もかも異なるアメリカとヨーロッパの人を、一緒にされるのがクリスティーンは理解できないようだ。
ただクリスティーンの心情が理解できるのは、日本人も“東洋”という括りで日本と他の国とを一緒くたに何でも語られるのは、抵抗を感じるところだろう。
ちなみにクリスティーンはタカトシの「欧米か!」でしか、“欧米”という言葉はいつ使うのか分からないとブログで述べている。例えば「日本人の食生活の欧米化」などはよく聞くのだが、彼女に教えたら「欧米化? どこの国の食を指しているの?」と聞かれそうだ。ブログの最後にクリスティーン自身が書いているように、あと10年くらい日本に住まないと彼女にはこのニュアンスが伝わらないのだろうか。
(TechinsightJapan編集部 みやび)