エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「イ・ホンギはホントにいいやつ」。高島礼子が主演した韓国ドラマで窮地に立った時、救ったのは美男韓流スターだった。

女優、高島礼子が昨年、韓国放送のドラマ「のり子、ソウルへ行く!」で主演した。しかしドラマ撮影までには、想像も出来ない状況が待ち受けていたのだ。夫の高知東生がテレビでその詳細を明かした。

高島礼子の夫、高知東生はテレビ番組で妻が韓流ファンであると紹介したことが何度かある。高島礼子が昨年、韓国ドラマの主役を引き受けたのはそれが大きく影響しているはずだ。

1月12日に放送されたテレビ『ライオンのごきげんよう』に出演した高知東生は、その高島礼子が韓国国営放送KBSのドラマで主演した時のエピソードを話してくれた。

韓国ドラマの主演だけにセリフの3分の2が韓国語で、韓国語の歌も3曲覚える必要があり、高島礼子にとっても大変なプレッシャーとなっただろう。しかし、彼女は「韓国のアーティストが日本で一生懸命活躍している。今度は日本から韓国に行って交流になるきっかけにしたい」という理由でその話を受けたのである。

実は9月に放送される予定のそのドラマの話が高島に伝えられたのは、7月も終わる頃だった。しかし、その時点で台本は彼女の手元に届いておらず、10日前になっても届かない時にはさすがに焦った。

普段は夫婦で仕事の話はほとんどしないそうだが、この時は高島礼子も夫に事の次第を話して相談したのである。「撮影は1週間後」と聞かされて高知東生が驚いたのは言うまでもない。

しかし、幸いにも夫妻が家族ぐるみの交流をしている韓国の俳優、ペ・スビンとその頃に会食する機会があり彼にもその話をしたのだ。ペ・スビンは韓国でイ・ビョンホンと同じ事務所に所属しており、彼もまた名優として知られる。その彼も今回の件を聞いて驚いたと言うから、やはり異例な出来事なのだろう。

それからほどなくして高島礼子は『居ても立ってもいられず』という心境で単身韓国に向かったが、現地でも5日前になっても台本が出来ていない状態だったのである。しかしペ・スビンの手配によりイ・ビョンホンも使う事務所の車やヘアメイク、スタイリストまで駆けつけてくれたという。

さらにドラマ撮影中は共演したイ・ホンギが、高島礼子のメンタル面に気を遣い何かと気にかけてくれたのだ。彼はK-POPバンド、FTISLANDのボーカルで『美男<イケメン>ですね』などで俳優としても活躍し、日本でも人気の韓流スターである。イ・ホンギもまた、日本のドラマ撮影で孤独感を味わったことがあり、この時の高島を見て他人事に思えなかったようだ。

イ・ホンギはコンサートやファンミーティングなどで多忙な中、彼女の世話に時間をとってくれたのだ。「台本の変更はしない」という約束にもかかわらずセリフの差し替えが相次いだ時にも、彼が訳して説明してくれたのである。高知東生は後にそのことを知り「イ・ホンギは本当にいいやつです」と感謝していた。

こうしてドラマの撮影は終了して、KBSでは2011年の9月10日に放送された。『のり子、ソウルへ行く!』はガンの宣告を受けた日本人主婦、のり子(高島礼子)が韓国のオーディションに挑戦して、歌手を夢見るイケメン青年、ミンハ(イ・ホンギ)に歌を教わるうちに2人の心が近づいていくという内容だ。

日本ではまだ公開されていないが、高知東生と高島礼子は完成したドラマを視聴して夫婦で涙したという。同ドラマは日本でもDVDで発売されており、日本の女優、高島礼子が韓国ドラマの主演を果たしたことだけでも注目に値するが、こんなエピソードを思いながら観ると感動も増しそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)