女同士のバトルが見所のひとつである全国公開中の映画「劇場版テンペスト3D」。ドラマ「美しい隣人」では、時に冷酷な表情をみせ、見事にいじめ役を演じた仲間由紀恵が、「テンペスト」では一転、いじめられ役となっている。こちらは19世紀の琉球が舞台の物語だが、ドラマや映画になった「大奥」が話題を呼ぶなど、女同士の熾烈な戦いはいつの時代も物語の核となるようだ。
本作は、19世紀の琉球王国を舞台に、首里城で繰り広げられる歴史エンターテインメント。仲間が演じる「孫寧温」と敵対するのは高岡早紀扮する「聞得大君」。先日行われたバーチャル製作発表では、高岡は「ノリノリでいじめた」と言い、対する仲間も「ノリノリでいじめられた」とバトルシーンを2人ともかなり積極的に演じたようだ。さらに今月28日の初日舞台挨拶でも高岡は、「由紀恵ちゃんが“もっといじめてください”って言ってくるの。でもそんな感じじゃないとやってられないぐらい厳しいシーンが多かったから。」とも心境を吐露した。
私たちの周りでも「姑とうまくいかない」「ママ友との付き合いが大変」など人間関係に関するものから、バーゲンセールでの争奪戦まで、女同士の戦いは身近でよく起こるもの。そんな女同士の戦いについてのアンケートを実施したところ、「子どもがレギュラーになったならないで大変」、「ダイエットを始めたら、職場のお局様から、有名店のスイーツを毎日食べさせられた」などなどあらゆる場面での体験談が寄せられたという。
ただ、実際にバトルの渦中にいる本人は過酷で辛いもの。物語の中でバトルの行方をハラハラしながら見守るだけにしたいところ。「テンペスト」は昨年2月に舞台、7月~9月にNHK BSでも作品化されている。初日舞台挨拶でもすでにテレビで観ていたという来場者がほとんどだった。やはり女同士の熱い戦いからは皆、目が離せなくなってしまうのだろうか。
(c)2011「劇場版テンペスト3D」製作委員会
■公式サイト:http://tempest-3d.jp/
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)