人気モデルの藤井リナが、テレビ番組でファッションショーの実態を明かした。ショーの舞台裏ではモデル達が着替えやセットで慌ただしくする話はよく聞くが、彼女の語った内容は想像以上のものだった。
藤井リナはファッション雑誌『ViVi』などでモデルを務めながら、歌手やタレントとしても活動している。1月5日に放送されたテレビ『ライオンのごきげんよう』にも、昨年末から引き続き出演した。
彼女がこの日語ったのは、ファッションショーでのモデル達のエピソードだった。ショーの裏側ではモデル達が出番に間に合うよう急いで着替えたりヘアメイクしたりするので、裸のままで歩き回るという話は耳にしたことがある。それほど秒単位で時間に追われる現場なのだ。
藤井リナもあるファッションショーで準備中に、靴のサイズが大きく大股で歩く時に脱げそうになることが分かった。焦った彼女は「両面テープで足の裏を靴に貼り付けた」という。リハーサルから本番を終えた頃には、テープは体重と湿度でしっかりと貼り付いていた。
次のステージの為に藤井リナが靴を脱ごうとするとくっ付いてはなれず、テンションが上がっている彼女は「引っ張っちゃって!」とスタッフ達から靴をつかんで力任せに引いてもらったのだ。靴は脱げたが「カカトの皮がはがれて、ピンク色の部分が見えて、汁が出てきた」と彼女は痛そうに思い出していた。
それでもショーの時には興奮しているので痛みも我慢できたが、「次の日の撮影では痛くて靴が履けなかった」というから相当なケガだったはずだ。
藤井リナが明かしたところでは、そのようなモデルのケガは珍しくなく「ランウェイを歩いていて、ライトが眩しくて見えずに踏み外して落ちた子もいた。きっとケガしたはず」と話す。
また、舞台袖では出演前にテンションを上げようとみんなで踊ったりするが、あるモデルはライトのコードにつまずいて転倒してしまった。「最初はみんな笑ってたけど、みるみる腫れあがったので声を失った」という彼女の話からは、その時の光景が浮かんでくるようだ。結局、そのモデルはケガを押してショーを務めると急いで病院へ向かったのだ。
華やかなファッションショーの裏側では華麗なモデル達が体を張ったこのような努力を繰り広げているのだ。そんなことを頭に入れてランウェイを歩く彼女達を見ると、さらに魅力を感じそうである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)