イギリス中部のノースバラにあるパブで、71歳の父親と49歳の娘がドイツ語で会話をしていたという理由で、パブの女主人によって追い出される出来事が発生した。

この男性はイギリス人であるが、以前イギリス軍に勤務していた際にドイツに長年駐留していた経験があるため、何の問題もなくドイツ語を理解することが出来る。そして彼の娘はドイツで生まれ育ったため、彼女にとってドイツ語は母国語であるという。

そうした状況から、たとえ2人が英語で会話をしていてもドイツ語が出てくるのはごく当たり前のことであったのだが、パブでの2人のドイツ語交じりの会話に気がついた女主人が、「ここはイギリスなのだから、英語で会話できないのなら出て行け！」と怒り出し、なんと本当に2人を追い出してしまった。

男性はこの件について、「私達はこのパブには時々来ていたので、他の常連客も私達のドイツ語交じりの会話について知っていたくらいだし、当然誰も怒ることなどなかったのに、何故突然このような態度をとられることとなったのか全く理解できません」と話している。女主人が何故そうした態度に出たのかは、彼女が提訴しておらず、また取材を受け付けてもいないので明らかとなっていない。

ちなみに、この騒ぎを目の当たりにしたパブの常連客らは、抗議の意を示すため親子と共にパブから立ち去ったということである。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）