幼児教室をのぞいてみると子供服は全身ブランド物で固めている派、お手ごろ価格で揃える派とハッキリ分かれるようだ。もちろん幼い子どもが自分で買うわけではないので、購入する母親の好みが反映されているのだ。そして裕福な家庭の子どもだけが、ブランド物を着ているとは限らないのである。
最近はバラエティ番組への出演が増えている、ロックシンガーのダイアモンド☆ユカイ 。私生活ではもうすぐ2歳になる女児と昨年秋に生まれた双子の男児の父親で、子育てに関するコメントを求められることが多い。
夫として父親として彼の素顔が垣間見られるのが、ブログ『ユカイなサムシング』 である。このブログで度々登場する彼の奥さんとユカイのやり取りが興味深く、涙あり笑いあり、そして愛がありと飽きない話ばかりなのだ。
1月19日付のブログによると、ユカイが奥さんに「外でお茶でもしてくれば。」と優しい言葉をかけた場面から始まっている。ユカイや周りの手助けがあるとはいえ、幼児と双子の乳児の育児は奥さんがどんなに大変なのかは想像できる。その言葉を聞いた奥さんは嬉しそうに、2時間ほどお出かけしたようだ。
「ただいま~!」大きな声で帰ってきた奥さんの手には、大きな買い物袋がぶら下がっていた。どうやら、お手ごろ価格の子供服専門店のバーゲンで山のように子どもたちの衣類を買い込んできたようだ。ブログによると買ってきたのは、来年の冬に着られるサイズの子供服。来年に定価で買うより安い時期に買っておくのは、母親の節約術としては常識であろう。
だが、ユカイにはこの行動が不思議に映ったようだ。せっかくの自由な時間を自分のために使わず、子どもの洋服を買いに走ったこと。そして彼自身の子ども時代は、デパートで買ったブランド物の洋服ばかり着ていたらしい。だから「お手ごろ価格がさらにセールになった服を来年用に買う。」という感覚が、ユカイには全く理解できないのだ。「毎月渡している生活費が足りないのか?」とまでブログに書いている。
「子どもの頃から高品質の衣類を着せるのは、良いこと。」、「サイズがすぐ小さくなる子供服は、安価なもので十分。」どちらの意見も間違ってはいないと思う。しかし、ユカイのブログに寄せられているコメントは「家計をやりくりする主婦なら当たり前。」と奥さんを擁護する声が多い。子どものことでは洋服ばかりでなく、これからは教育方法に関しても意見が夫婦でぶつかる場面も出てくるだろう。価値観が違っても話し合う努力を怠らなければ、良い結果は導き出されるのではないか。
それにしてもユカイの奥さんは、しっかり者でタフで優しいことがブログを読むと伝わってくる。彼は何気なく“嫁自慢”をしているのかな―と微笑ましくなってしまう。
(TechinsightJapan編集部 みやび)