先週土曜日、ウィーンに住む13歳の少年が14歳の兄を包丁で刺すという事件が発生した。この暴力沙汰の原因となったのは、兄弟が遊んでいたプレイステーションのゲームをめぐる喧嘩であった。

この兄弟は初めは仲良くゲームで遊んでいたものの、やがて2人の間にゲームをめぐって喧嘩が発生、激昂した弟が台所から刃渡り11センチの包丁を持ち出し、兄の腰を刺すという事態となってしまった。

だが我に返った弟は携帯電話で救急隊と、当時外出していた母親に連絡を入れ救助を要請した。兄はその後駆けつけた救助隊によって病院に運ばれたが、幸いなことに命に別状はないという。

この13歳の少年は、以前から兄に対し暴力的に接していたために施設に預けられており、週末のみ母親と兄と共に過ごすことが許可されていたが、今回の事件はそうした状況の中で発生した。少年は13歳という年齢のため起訴は不可能であり、更生のための別の施設に送られることとなっている。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）