やっぱり尾木直樹氏は教育者である。今年の5月にとても失礼で酷い放送をしたテレビ番組を許し、快く和解したらしい。確かに許したのは事実なのだがテレビで放送された番組の内容に、尾木氏は「ひや~、大阪の番組には負けましたぁ。」と驚いてしまったようだ。
事の発端は今年の5月に電話でインタビューに応じた尾木氏の録音されたコメントを、意図的に編集し番組の都合の良いように放送されたと尾木氏が主張していたことだ。いつも温厚で笑顔を絶やさない尾木氏だが、これには激怒し自身のブログでも猛抗議していた。その後尾木氏本人には、テレビ局から謝罪があったことをブログで報告している。しかしこの騒動以後、彼はこの番組には出演していない。
その番組とは『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)で12月29日放送では“大反省会SP”と題し、「尾木ママごめんなさい。マジギレさせた2人に勇気を出して謝りに!」という内容であった。なぜか題名に“ふざけた”感じがするのは、記者だけだろうか?
まず5月の尾木氏のブログの題名を映し出し、「ひどい!ミヤネヤ」の“ミヤネ屋”の部分が間違っていることを指摘。「ヤ」と「屋」を間違うほど尾木ママは怒っていると説明した。その後は尾木氏を追い掛け回す場面が続く。尾木氏に謝る任務を「承知しました。(家政婦のミタ風)」と請け負った番組スタッフが、お店で1万円に値切ったブローチをプレゼントとして宅配便で送ったり、尾木氏の書店でのサイン会に本を買って潜入したりと、何がしたいのかも笑う場面なのかも分からないVTRが続く。そしてやっと尾木氏が講義を持っている大学に出向き、タクシーから降りたところに走り寄り頭を下げて謝るスタッフ。すると「気にしてない! 終わったこと。」と尾木氏は来年も出演することを笑顔で承諾してくれたのだ。
このVTRを見終わったときは尾木氏本人が許すと言っているし、VTRの構成もちゃんと本人に伝わっているなら良いのかなと思ったのだ。しかし尾木氏の12月29日付のブログ『オギ☆ブロ』を読んでみると…。驚きを通り越して“スゴイ!”と尾木氏は感心している。どうやら番組の詳細まで知らされておらず、ここまで不真面目ギリギリの内容になっているとは思っていなかったのではないだろうか。「びっくり。ひや~、大阪の番組には負けましたぁ。」とブログには書かれている。
ブログのコメント欄には「ふざけ過ぎ。」「本当に悪いと思っているのか。」という意見も多い。果たして尾木氏は気持ちよく、来年の『ミヤネ屋』に出演するのだろうか?
(TechinsightJapan編集部 みやび)