昨年の秋に人気お笑い番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)新レギュラーに選ばれた、ファッションモデルの敦士(35)。超一流海外ブランドのショーでモデルを務めた経験を持ち将来は役者を目指していた彼が、どのような経緯で『めちゃイケ』の新レギュラーオーディションを受けることになったのだろうか。
12月12日放送の『はなまるマーケット』(TBS系)の“はなまるカフェ”のコーナーに初出演した、敦士。やはり190センチ近い身長で立っている姿はモデルそのもので、お笑い番組に出演するようなキャラクターには見えない。
俳優を目指していた敦士は、2~3年前から同じ所属事務所の米倉涼子が主演の舞台に出演したり、様々なドラマや舞台のオーディションを受けていたようだ。番組内で米倉が「いつも元気で明るくて現場を盛り上げてくれる。」と、彼の性格について話していた。きっと所属事務所も、敦士のひょうきんなキャラクターが生かせると思ったのだろう。会社の方から『めちゃイケ』のオーディションを受けるように、敦士は勧められたのだ。
だがモデルや役者関係のオーディションしか受けたことが無く、自分をどんな方法でアピールしたら良いのか敦士は分らなかった。モデル時代から褒められていたのは、“腰から下の足のラインのキレイさ”。しかし“お笑い”でそれをアピールするには、相当なインパクトを審査員に与える方法でなければ印象に残らない。考え抜いた挙句に、敦士はオーディション当日、Tバックの下着を身に付け会場に入った。
オーディションは10人一組でのグループ面接で、その中で最後にパフォーマンスすることになっていた。“ズボンを脱いでTバック姿でウォーキングをする。”と覚悟を決めてきたが、現場では迷いが出てきてしまったという。高級ブランドのショーに出ていたモデルとしてのイメージも実績も、ガラガラと崩れてしまう怖さがあったのだ。自分の番がくる寸前まで「お尻を出すかどうか。」を迷っていた。だが思い切って“人生初”のTバックでウォーキングを披露し、見事に『めちゃイケ』新メンバーの座を勝ち取ったのである。
そのオーディションから1年以上が経ち、『めちゃイケ』の他にも今年はテレビドラマへの出演が増えた敦士。「お尻をテレビで出した」息子に最初は激怒していた彼の母親から、現在の敦士の活躍を喜び激励する内容の手紙が紹介された。病気で利き手が不自由になり、反対側の手で息子宛てに手紙を書いてくれた母親。手紙が代読されるのを聞きながら、大粒の涙を敦士はこぼしていた。来年は初主演の舞台が待っている。母親と公にしている“彼女”のためにも、来年はさらに飛躍の年となるように頑張って欲しい。
(TechinsightJapan編集部 みやび)