28日、「劇場版テンペスト3D」バーチャル製作発表が都内で行われ、仲間由紀恵、谷原章介、高岡早紀が登場した。そして今回はもうひとり、3Dホログラム映像によって作られたバーチャル仲間由紀恵が登場した。2人となった仲間が、ステージで会話したのだ。
本作は、19世紀の琉球王国を舞台に、首里城で繰り広げられる歴史エンターテインメント。そこで3人は役の衣装を着ての登場だ。位によって着物が異なっているため、白を基調にした衣装の仲間に対して、高岡の衣装はきらびやかで豪華絢爛。そこに時代劇にもたびたび出演し、着物姿も堂にいった谷原が加わった。ただ、今回はそれだけではない。仲間は、琉球を守るために男(孫寧温)として生きる運命を背負った女(真鶴)を演じているのだが、3Dホログラム映像によって作られたバーチャル仲間(孫寧温)も登場し、4人での記念撮影となった。
実は、バーチャル仲間は、出演者からは見えない。そのため、どの位置に立ったらいいのか取材陣の指示を受ける場面も。バーチャル仲間と本物の仲間が会話する演出では、入念なリハーサルが行われたという。バーチャル仲間は、写真のように、足元からまるで水しぶきに変わるかのように消えてしまった。
また、仲間が演じる「孫寧温」と敵対する「聞得大君」を演じた高岡。撮影では、「ノリノリでいじめた」という高岡に、「ノリノリでいじめられた」という仲間。ただ、撮影以外では「キャッキャッ」と楽しく過ごしていたそう。写真撮影でも取材陣に目線を配るのを忘れて顔を見合わせて談笑するなど、仲の良さがうかがえた。
「3D映画は初めて拝見しました」という仲間は、本作を鑑賞して、「大スクリーンだけでも迫力があるのに、奥行きが増して、首里城を守っている竜が、うなり声をあげるシーンでは、怖くて思わず3Dメガネを外そうとした。」と感想を述べると、高岡は「私は(そのシーンで竜を)つかもうとしたわよ」と手を伸ばして実演。ここにも、役柄通りなのか高岡の強い面が表れていたようだ。
一方、プライベートで10回は沖縄に行ったという沖縄好きの谷原は「沖縄そばがうまかった。泡盛も美味しかった。」とロケ中に沖縄の食を満喫したようだった。
「テンペスト」は今年2月に舞台、7月~9月にBS NHKでもすでに作品となっている。仲間は、「真鶴と孫寧温の志の高さには頭が下がります。(舞台、テレビ、映画と)一年以上、同じ役を演じさせてもらうこともなかなかありません。自分も沖縄を救うという強い気持ちでいました。」と振り返った。
「劇場版テンペスト3D」は、仲間由紀恵、谷原章介、塚本高史、高岡早紀、GACKTほかが出演。2012年1月28日(土) 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)