規定人数を遙かに超えた18人もが乗りこみ、ルーマニアからフランスに向かっていた1台の乗用車が、オーストリア北東部アムシュテッテン付近の高速道路上で発見され、警察によって拘束された。

フランスの標識がついたこの乗用車には、運転手である31歳の男、大人11人そして子供6人の合計18人が乗り込んでいた。彼らは全員ルーマニア人であり、旅行目的でルーマニアからフランスに向かっていたと運転手は話している。

だが男が運転していたタイプの乗用車に乗ることができる人数は1台につき5人と法律で定められているため、日本の道路交通法に該当する法律違反で彼らには罰金が科された上、ルーマニアに強制送還されることとなった。

他の国に行くのに通り抜けることが多くなるという地理的な理由からか、それとも高速道路の至る所に監視カメラが設置されておりこうした違反を発見しやすいからなのか、オーストリアでは同様の発見が後を絶たず、今年9月には同様の事件がなんと3件も発生している。また隣国ドイツでも、やはり今年9月に、ルーマニアからフランスに向かう家族17人を乗せたライトバンが東部の高速道路上で発見されるという、今回とほとんど同じような事件が発生している。

ちなみに今回の件で彼らに科せられた罰金は、300ユーロ（約3万2000円）程度であったという。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）