テレビ番組の出演料などには、文化人枠と芸能人枠があるといわれる。同じ番組に出演していても、芸能人枠の出演料の方が格段に高いようである。具体的にどれくらい違うのだろうか。
女装家タレントのマツコ・デラックスがテレビ番組への出演が多いのは、視聴者の人気が高いのも理由のひとつだが出演料が文化人扱いのため、芸能人と比べると破格に出演料が安いからだといわれている。また漫画家のやくみつるもクイズ番組の常連だが、「私と麻木久仁子さんの出演料は、雲泥の差。やはり本業(漫画家)で稼がないとダメなんですよ。」とあるテレビ番組で愚痴をこぼしていた。
10月30日放送の『サンデージャポン』(TBS系)内“情報ライブみな実屋”のコーナーで、有楽町のガード下へロケに出向いたのが元政治家の杉村太蔵。田中みな実アナウンサーと一緒だったのが余程うれしかったのか、お酒が進んであっという間に彼は酔っ払ってしまった。そして杉村は田中アナにイヤらしい目つきで体を寄せるので、VTRを見ていたスタジオの女性陣からは冷たい視線を浴びる。
そのロケに途中から参加したのが、タレントの岡本夏生だった。意外にも杉村とは初共演だという。この2人は実年齢も芸能界での活動歴も、全く違う。しかし岡本の話によると、「意外と太蔵さんと私ねキャラがかぶっているんだよ、仕事で。」何でもある営業で、“岡本夏生か杉村太蔵”かどちらかに決まる―とイベント会社から聞いていたそうだ。ギリギリまで競い合っていたが、決まったのは岡本であった。
「あの仕事ね、ギャラ1本80万円。」と岡本が言うと、杉村は目をまん丸にし驚き咳き込んでしまった。「僕7万くらいだったかな。」とそれでも杉村にとっては高額な金額だったようで、仕事が決まらなかったのをガッカリしたらしい。「それが、80万円って…。」
岡本も杉村も芸能事務所には所属していない。文化人扱いとはいえ、芸能活動での収入は今の杉村にとっては大切なはずである。田中アナから「太蔵さんは、政治家に戻る気持ちはあるんですか?」聞かれ、彼はハッキリと答えなかった。それを横で聞いていた岡本は、「あ、分かった。芸能活動で楽して金儲かるって、甘い汁吸っちゃった?」とバッサリ。しかしどうやら杉村は、政界へ復帰したいとの夢はまだ捨ててはいないようだ。だが芸能界も決して、甘い世界ではない。それを一番良く知っているのは、先月胆石で入院しても6日間で退院しすぐにレオタード姿でイベントに現れた、岡本夏生であろう。
(TechinsightJapan編集部 みやび)