1年に数回テレビで放送されるスペシャル番組で、“大家族”シリーズがある。各局が何年も同じ家族を続けて取材しているケースがほとんどで、大家族ならではの家族間の葛藤や喜び、そして予想もしない事件が起こるのがドラマチックで、楽しみにしている視聴者の方も多いのだろう。しかし“「大家族」系の番組が大嫌い!”と、ブログで発言しているミュージシャンがいる。
10月1日付のスガシカオのブログ『コノユビトマレ』では「勝手な自分の解釈です。」としながらも、大抵の大家族の場合「たくさん兄弟がいて、その中で中学生ぐらいでグレる奴がいる。」とし、そのグレた子の態度が非常に悪くテレビカメラに向かって暴言を吐く。そして母親が昭和の肝っ玉母さんのように戦車の如く、体当たりでグレた子どもにぶつかって行く。その摩擦熱が“大家族”スペシャルという番組になるのではないか―と、スガシカオは書いている。
「とにかく、ザワザワと身の毛がよだつほど嫌い。」な“大家族”スペシャルだが、なんとスガシカオは録画をし「嫌いな発言」の場面を繰り返し観たりするそうである。特にテレビ朝日の『ビッグダディ』シリーズが彼の大のお気に入りらしい。結婚離婚を繰り返す度に子どもが増えるお父さんと、旅番組のように住むところが変わる家族が気になって仕方が無い様子である。しまいには、この『ビッグダディ』シリーズの宣伝までブログでしている。
「大家族」系のテレビ番組はある程度視聴率が見込めるので、無くならずに放送され続けているのだろう。このシリーズを楽しみにしている視聴者は、どんな人が多いのであろうか。案外スガシカオのような「嫌いだけど、必ず観てしまう。」派が多いような気がする。
(TechinsightJapan編集部 みやび)