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writer : maki

【エンタがビタミン♪】「ペコペコするのは嫌だ」。中尾明慶が6年前に役者を辞めようとしたことを告白。

ドラマや映画で活躍する俳優の中尾明慶(23)が、テレビ番組で過去に役者を辞めようと決心していたことを明かした。彼は事務所にもその意思を告げていたが、あるきっかけで思い直したという。

ドラマ「ROOKIES」などで知られる中尾明慶は、12歳で子役としてデビューしている。以降「3年B組金八先生」や「GOOD LUCK!!」などで着実に人気を高めていた彼だが、17歳の高校生時代に役者を辞めようとしたことがあるというのだ。10月19日に放送された「ライオンのごきげんよう」で彼はそのことを詳しく語った。

高校生だった中尾明慶は友人たちが楽しく遊ぶのを見ながら、役者をしている自分に疑問を感じていた。「おっさんに、なんかぺこぺこするのも嫌だな」とその頃の彼は、現場で会うスタッフへの挨拶も納得がいかなかったという。「毎回、なんでぺこぺこするの? 何が『よろしく』なの?」と不満は増すばかりだった。中尾は「反抗期だったんでしょうね」と当時を振り返る。

やがて、彼は普通に友だちと遊ぶ生活を送る決心をして、事務所にも「もういいです」と辞める気持ちを告げたのだ。事務所も驚いただろうが「ドラマがひとつ入っているから」と、それを終わらせてから話をすることになった。

中尾はその時のことを「俺も恥はかきたくないので、一所懸命やりましたよ」と最後のドラマに精一杯取り組んだ心境を話した。そのドラマの名前を彼は語らなかったが、時期からすると2006年に長澤まさみが主演したドラマ「セーラー服と機関銃」(TBS)と思われる。そのドラマでは中尾が堤真一と組むことがあり、最後に中尾が死んでしまう時は堤が抱きかかえて涙するシーンがあった。

ドラマの撮影が終了して打ち上げの席で堤真一は中尾に「あのシーンは本当にお前の演技に助けられた。ありがとう」と言ったのだ。大先輩からそのような言葉をもらえるとは思いも寄らなかった中尾は「もっと頑張らなきゃいけないんだな」と思い直したのである。

中尾はその時の堤真一の言葉でテンションが上がり、とにかくやる気満々だったのだ。彼は事務所から辞める件に触れられても「え? そんなのありましたっけ?」と無かったことにしてしまったのだった。

それから6年が経ち、23歳の青年となった中尾明慶は「あの言葉があるから今の僕がある」と堤真一に感謝していた。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)