ドイツ北部の町カイフーデで先週金曜日、3歳の男児が衣類乾燥機の中に閉じこめられ死亡しているのが、男児の父親によって発見された。衣類乾燥機には電源が入っていたため、男児が中に入った後にスイッチが入ったことで乾燥機が作動し、それが男児を死に至らしめたのではないかと見られている。

なぜ、幼い子どもが衣類乾燥機の中に入り込むこととなったのか？詳細は現在捜査中であるが、男児は事故発生当時彼の双子の兄弟と遊んでおり、その際自ら衣類乾燥機に入ったのか、あるいは中に押し込められ、その後スイッチが入ってしまったのではないかと推測されている。

事件発生当時、男児の母親は留守であったが父親が家に居た。それにもかかわらず、子どもが一つ屋根の下でこうした事故で命を落とすこととなったのは、父親が子ども達に注意を払っていなかった可能性があるという。

実際、この父親にはゲームやギャンブル依存症の傾向があることや、家族の住む家がほとんど掃除されていない状況であったこと、そして妻の兄弟や隣人らが普段からおかしいと感じるほどであった2人の子どもへの態度などから、事故の背景には児童虐待、特に今回の件からネグレクト（育児放棄）が関係している可能性もあると見られている。

双子の残された1人は現在、親元から離れ児童保護施設に引き取られており、息子の死亡に対するショックのため病院で治療を受けている両親には、体調の回復と共に警察による取り調べが開始される予定となっている。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）