吉本の若手芸人にとって太田光(爆笑問題)は、「何を考えているのか分からなくて、ただただ恐い。」存在なのだという。テレビ番組の太田は容赦ない毒舌を吐き、やたらしつこい。吉本の若手芸人にとっては所属事務所が違う太田の情報が乏しいため、彼への接し方をどうしたら良いか非常に困ってしまうそうだ。
10月14日放送の『祝20マウスゴールデン 芸能界の禁断トークで勉強させて頂きまSP』(TBS系)内でお笑いコンビ・カナリアの安達健太郎がこの番組の収録前、爆笑問題の楽屋に挨拶に行ったときの様子を話し始めた。
カナリアの2人が爆笑問題の楽屋を訪れると、田中裕二は気さくに「よろしくね。」と応えてくれた。しかし太田は部屋の奥でカナリアに向かって、「ウンギャア、ウアァ~。」と奇声を発していたのだ。安達は驚き、「近寄り難いを通り越して、ただただ恐かった。」とスタジオで感想を述べた。
相方の田中によると太田は政治家やプライドの高い俳優らには暴言を吐くが、芸人仲間、特に後輩にはどこの事務所の所属であろうと優しく接するという。とはいえ前述のように突然、奇声を発している太田に対してどうしたら良いのか。
付き合いの長いボキャブラ芸人仲間が、太田との絡み方について伝授した。相方の田中も話していたが、太田が悪態をつくのは「かまって欲しい、ツッコんで欲しい。」からだという。気の利いた返しで相手をすると太田は喜ぶのだが、そのやり取りが延々と続く。「もう終わりにして。」と頼んでも、太田はしつこい。そんな彼を黙らせる方法は、「口を塞ぐ。」「殴る。」「体の自由を奪う。」太田はまるで聞き分けの無い幼児。だが体が大きい分、扱いが厄介なのは確かである。
コーナーの最後には太田の指名で、綾部祐二(ピース)と即興漫才に挑戦した。綾部を指名した理由を「ツッコミがきれいだから。」と話す。短い漫才だったが田中が「綾部、うまいなぁ。」と感心したほど、見事に彼は太田のボケをさばいていた。いくら即興とはいえ、「真剣に打ち合わせしてくれなかった。」と嘆いていた綾部。お題は“なでしこJAPAN”であったが、どんどんお題から逸れていって下ネタに走る太田のボケを、綾部はちゃんと活かしてくれるのだ。綾部の頭の回転の速さに、スタジオ内も大絶賛である。そして「綾部なら自分のボケに対応できる。」と見抜いていた太田も、さすがである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)