俳優の田中圭(27)が俳優仲間の小栗旬(28)と共演した際に仕事の厳しさを思い知らされたエピソードを語った。様々な試練にあいながらも田中圭は役者としての力をつけているようだ。
小栗旬と田中圭は同じトライストーン・エンタテイメントに所属している。田中圭が女優・さくらと結婚した際も小栗旬は祝福のコメントを寄せていた。9月14日放送のテレビ「ライオンのごきげんよう」に出演した田中圭はその小栗旬と共演した時の思い出を語った。
田中圭は「お芝居する時に観ているお客さんのことはあまり考えない」ことが演じる時の姿勢だと言う。自分の与えられた役に没頭して演じれば良いと思っていたのだ。小栗旬と演じていた時のことだ、「旬くんはちょっとだけ“自分を出して僕を置いていった”ことがある」と彼は語った。それは本番で一緒に演技をしていたはずの小栗が、一瞬だけ役を超えて『小栗旬になって僕(田中圭)を置いていった』ということらしい。この表現は役者でなければ理解できない感覚だ。
どうしても芝居の最中に「自分が置いて行かれた」ことが気になった田中は「あれは何だったんですか?」と小栗に尋ねた。小栗の答えは「圭ごめん! あそこはどうしても『魅せたい芝居』があった」というものであった。演じている中で小栗にはどうしても役どおりでは表現しきれないイメージが沸いていた。そこで「役を超えて小栗旬を出した」と言うのである。『魅せたい』というのは『小栗旬の魅力で客を魅了する』ということであろうか。それを聞いた田中は、心の中で『この野郎っ…』と感じたと明かした。小栗の役者としてのこだわりが分かって悔しかったようだ。
小栗旬の役者としてのこだわりはこれまでにも多くの逸話を残している。一方の田中圭も先日さくらとの結婚を発表し、家庭を持つという責任感の上にさらなる役者としての精進を決意したはずだ。同じ俳優同士、彼らは時に仲間であり、時にライバルであるのだ。この先も、お互い切磋琢磨することにより、さらなる役者の高みを目指していくのだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)