モスクワ発ロンドン行きの飛行機で先週金曜日、酩酊状態の女性客が離陸直後に突然”セクシー”に踊りだした。これによりフライトは中断され、飛行機が一旦出発地のモスクワに戻る羽目となったことが明らかとなった。
ロシア連邦に属するタタールスタン共和国出身の39歳のこの女は、飛行機に搭乗した時から既にかなり酩酊しており、飛行機がロンドンに向けて出発した直後に突然席から立ち上がり、体をくねらせ踊り始めた。
もしかすると本人はセクシーに踊っているつもりだったのかもしれないが、これはもちろん酔っぱらいの行動であり、他の乗客にとってはセクシーどころか迷惑極まりないものだった。更にこの女、他の乗客がかけていた眼鏡を勝手に外したりするなどちょっかいをかけ始めたため、このままでは飛行に悪影響を与えると判断したクルーらは一旦モスクワに戻ることを決意。出発からわずか15分後、飛行機は再び、出発地であるモスクワのドモジェドヴォ国際空港に戻ることとなった。
こうしたトラブルがあったものの、同飛行機はモスクワに戻った数時間後に無事、女以外の乗客を乗せ再びロンドンに向けて出発した。一方女はドモジェドヴォ国際空港に到着後、連絡を受け空港で待機していた警察によって拘束され、検査のため空港近くの病院に搬送された。
ロシアでは空港でアルコールの飲用を禁止されているにもかかわらず、酩酊状態で搭乗し、機内で迷惑行動あるいは暴力行為に及ぶ客が増加しており、大きな問題となっている。今回の事件で女は他人の身体に危害を加えることはなかったものの、その行為は周囲に与えた影響から暴力行為に値すると判断され、近く裁判にかけられることになっている。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)