本人は全く気にしていなかったのに、“ワキ汗騒動”の中心人物になってしまったNHKアナウンサーの有働由美子。とうとう6月7日放送の『あさイチ』（NHK総合テレビ）では、“有働納得、ワキ汗に悩まない秘策”という特集が組まれた。

「テレビ人として（ワキ汗は）、見苦しい。」とまで指摘された有働アナ。番組に寄せられた「有働アナのワキ汗」に関するFAXは、100通以上に上ったという。彼女は「汗は誰でもかくものなので、恥ずかしいとは思っていなかった。」のだが、あれよあれよという間にネット上だけでなく週刊誌の記事にまでなってしまった。もちろん「気にする必要は無い。」という意見も多数あるのだが、やはり「自分のワキ汗を、不快に感じる視聴者がいる。」ことに有働アナは驚き、「申し訳ない。」と思うようになったのだ。

番組では多汗と体臭に詳しい医師に、ワキ汗について取材を行った。汗は気温が高い時と緊張した時にかく場合が多いのだが、どちらの条件でも汗をかく箇所が“ワキ”であり汗腺が非常に多いため、他の箇所より大量に汗が出てしまうのだという。おまけにワキは汗が蒸発しにくいので、余計に目立ってしまうらしい。

さらに番組では「暑い」→「ワキ汗をかく」→「人に指摘される」→「さらに緊張して、ワキ汗をかく」　この循環を“ワキ汗スパイラル”と命名していた。（注：番組は、ふざけていません。）すると有働アナは、「あのう、こういう特集をすればするほど私、余計にワキ汗をかくのではないでしょうか。」と指摘した。彼女のいうことももっともである。今も有働アナは「ワキ汗は恥ずかしいことではない。」と思っているのに、番組が“ワキ汗騒動”を大きくしているように見えるのだ。

ワキ汗対策として、「汗取りパット」の着用や「ミョウバンをワキに塗ると、汗を抑える効果がある。」などを紹介していた。しかし、一番簡単で安価な対策は「汗は出てもいいんだ。」と開き直ること―と医師が言うと、「ほら、やっぱり。」と納得顔の有働アナ。しかし、これで特集は終わらなかった。『あさイチ』では、“ワキ汗エピソード”を番組で募集するという告知がテロップで流れた。有働アナの思いとは関係なく、さらに“ワキ汗”についての話題は続いていくようだ。
（TechinsightJapan編集部　みやび）