エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「歌よ、届け」。小林幸子ら大物演歌歌手5名の歌を被災地へ。資生堂がコミュニティーFMへコンテンツ提供。

資生堂が東日本大震災の被災者に向けた支援活動のひとつとしてコミュニティーFM、臨時災害FM局へ支援金やオリジナルコンテンツを贈っている。

資生堂はこれまでも被災地へ義援金や化粧品の提供など支援を行っている。被災地ではFM局の運用も資金や人員など問題を抱えている状態だ。5月19日に資生堂が発表した今回の支援は、そうした面で実にタイムリーだった。被災地で情報提供を行うコミュニティーFM局、臨時災害FM局はボランティアも含めて地域住民に役立つことを原動力に関係者がなんとか運営している現状がある。

今回、資生堂は岩手、宮城、福島の3県でそうしたFM局に限定して支援金を送り、さらに「歌よ、届け」と題して東北で人気の演歌歌手が歌とメッセージを贈るオリジナルコンテンツを提供している。現在のところ出演歌手と楽曲は、 橋幸夫(約束)、千昌夫(北国の春)、新沼謙治(おもいで岬)、八代亜紀(舟唄)、小林幸子(おもいで酒)となっており、1人当り約5分、歌とメッセージを届ける。

子どもや子育て中のお母さんに嬉しいのが「耳をすましてね」と題した絵本朗読のコンテンツだろう。女優の中井貴惠の朗読と浜田真理子や遠TONE音の音楽で送る物語で、絵本「おはなしぽっちり」(もりやまみやこ作・とよたかずひこ絵・小峰書店刊)から『コーラス、てがみ、むぎぶえ、びわ、かまきり』の5話が楽しめる内容だ。

また、資生堂は5月15日にも現地の朝刊4紙に『被災地での肌と髪のケア』の美容情報を掲載、生活用品が不足している被災地で緊急時の為の美容情報を女性へ提供した。今後も状況に応じてこうした情報を掲載していく予定だという。『被災地での肌と髪のケア』の内容は同社のサイトで確認できる。
http://www.shiseido.co.jp/beauty/emergency/
大手企業が義援金も含めてこうした独自の特性を活かした支援をすることは、今後も続く復興支援の形として参考となりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)