AKB48の姉妹グループSDN48のチェン・チュー(24)がバラエティ討論番組「たかじんのそこまで言って委員会」(読売テレビ)にレギュラー出演することが決定した。
秋元康のプロデュースで2009年に結成したSDN48は、AKB48劇場で土曜の夜(SaturDayNight)に公演を行うことから名づけられた。AKBを卒業したメンバーも所属しておりAKBよりも年齢層が高くアダルトなパフォーマンスで人気のグループである。5月28日に放送された「増刊!たかじんのそこまで言って委員会」は通常番組の『外国人枠』を決定する企画だった。スイス出身で最近人気上昇中のタレント、春香クリスティーンや過激なトークが持ち味のオーストラリア出身のメラニー・グリーンなど強力なメンバーの中に中国出身のSDN48チェン・チューも出演していた。
原発問題などについて積極的に討論に参加したチェン・チューだったが『最近一番腹が立った事』のテーマで語ったエピソードが波紋を呼んだのだ。彼女が仕事に疲れて帰る電車で立っていると目の前の席が空いたので座ろうとした。すると『横の方からおばちゃんがすっ飛んできて席を取られた』のである。「自分はこんなに疲れているのに」とムカついた彼女はそのおばちゃんがカツラであることに気づき、揺れた拍子にカツラを「パーンって」飛ばしたことを明かしたのだ。話し終えたチェン・チューはウケると確信して嬉しそうだった。
ところがこれが共演者達の非難の的となり「信じられない!」と総攻撃されたのだ。チェン・チューは弁解するがまったく聞き入れてもらえず、ついに「今度から席、譲りますから」と大泣きしてしまったのである。慌てて隣に腰掛けてなぐさめた司会の辛坊治郎に対してメラニー・グリーンが「そんなのに騙されたらアカンワ」と指摘したが、顔をくしゃくしゃにして泣きじゃくるチェン・チューに男性陣は当惑していた。
最終的にレギュラーの決定は宮崎哲弥に委ねられた。彼が選んだのは大方の予想だった春香クリスティーンでは無く、チェン・チューだったのだ。「こういうところで泣いたらアカン、だからウチの番組で鍛えなおせ」と宮崎は理由を話したが、クリスティーンが「私も泣けますよ」と言えばメラニーは「視聴率、ガタ落ちやで」と散々反感を買っていた。一方でレギュラーの座を獲得した感想を聞かれたチェン・チューは「ゴチャゴチャにしてやります!」と不敵な笑みを浮かべていたのだ。やはりあの涙は作戦だったのだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)