「こんなに仕事を入れて、大丈夫なのかな。」と心配されるくらい現在、バラエティ番組やCMに活躍中のお笑い芸人・岡村隆史(ナインティナイン)。6月4日放送の新番組『サタデー・ナイト・ライブ JPN』(フジテレビ系)では初回ゲストホストとして出演し、生放送でのコントやトークに挑戦した。
月一回の放送予定である『サタデー・ナイト・ライブ JPN』は、明石家さんまと今田耕司がレギュラーキャストとして出演。岡村と親しい吉本の先輩芸人2人との共演は心強い反面、生放送ということもありプレッシャーも相当あったようだ。今でこそ共演者として明石家さんまのテンションの高さは岡村にとって救いになるが、休養前の精神状態が追い詰められた状況の時は、その“テンションの高さ”が彼を苦しめていたらしい。
当時、岡村が体調を崩している―と聞いたさんまは岡村に電話をして、「大丈夫か? とにかく、笑って過ごせ!」と励ました。すると岡村から、「笑えません。」と思わぬ言葉が返ってきたという。その時の岡村は相当、精神状態が悪化していたのだろう。さんまも心から心配して電話したが、かえって彼に負担をかける結果になってしまったのだ。
「主治医から入院する前に、薦められた本があるんです。」と、岡村が取り出した本のある1ページを披露した。そこには「テレビは特にバラエティ、ワイドショー、歌番組がダメ。」と書かれている。テンションが上がるものは、見ないほうが良いらしい。その文章に添えられているイラストには、テレビ画面に“出っ歯”の男性が描かれていた。どう見ても、明石家さんまである。
「ほら、この人の出ている番組は見てはイケないんですよ。」と笑いながら話す岡村だが実際に、入院中はNHKの連続テレビ小説以外はほとんどテレビを見ていなかったという。
この日の生放送ではさんまと今田、そして岡村の息の合ったコントが単純に面白くて笑えたのだ。機関銃のようにツッコんでくるさんまと、汗だくになりながら切り返す岡村。プロ意識が伝わる、内容の濃いエンターテインメント番組であった。
(TechinsightJapan編集部 みやび)