エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】「世の中の人は田中君のこと、そんなに見てないよ。」悩みを打ち明けたアンガ・田中に、蛭子能収が出した驚きの答え。

お笑い芸人の田中卓志(アンガールズ)が大ファンであるという、漫画家の蛭子能収。田中は数年前に大きな悩みごとを抱えており、ちょうど雑誌で対談することになった蛭子に相談したときの彼の名言を、6月17日放送の『人志松本の○○な話』(フジテレビ系)で紹介した。

蛭子能収のイメージといえば「図々しい」「場の空気を壊す」「世間一般の常識が通じない」など、彼独特の“ヒヤヒヤ感”に田中は惹かれ大ファンだという。

数年前のアンガールズのギャグで思い出されるのは、「ジャンガ、ジャンガ♪」というキメのポーズ。その頃から若い女の子達に「キモかわいい!」と話題になり、バラエティ番組に引っ張りだこになったのだ。しかし肝心の漫才やトークの場面では、すべってばかりで田中は落ち込んでいた。それなのにテレビ番組からは出演依頼が殺到。面白くないのに人気が先行していく“怖さ”に、毎日夜も眠れなかった。

そんな時に実現した、大好きな蛭子との対談。思い切って田中はこの悩みを、蛭子に相談してみた。しばらく考え込んでいた蛭子は、自分の事例を話し始めた。彼は昔、競艇と麻雀雑誌にそれぞれ漫画の連載を抱えていた。ある時、ふたつとも同じくらいの締め切りだったのだが両方とも完成が間に合いそうもなかった。担当者から急かされ、やっとの思いで仕上がった原稿をFAXでそれぞれの編集部へ送った。数日が過ぎて蛭子は、“競艇雑誌に麻雀の漫画を、麻雀雑誌に競艇の漫画を”あべこべにFAXしてしまったことに気づいたのだ。
しかし結局どちらの編集部からも「漫画の原稿、うちのじゃないですよ。」とも言われず、そのまま雑誌に掲載。その後もこの件について、どこからも何も言ってこなかったそうだ。

「だからさ(田中君が悩むほど)、世の中の人は田中君のことは見てないよ。」
なんという名言だろう。この言葉に田中は気持ちが楽になり、夜も熟睡できるようになった。しかし、残念なことがあったという。「どうせ俺のことなんか、みんな真剣に見てないんだから。」という姿勢で仕事をしていたら、人気が下降し始め仕事が減ったらしい。やはり努力することは、忘れてはならない。
(TechinsightJapan編集部 みやび)