エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】「自分は面白くない。もうダメだ。」絶望する南キャン・山ちゃんを救った感動秘話。

現在放映中のNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」で森蘭丸役に抜擢され、若手俳優の注目株である瀬戸康史(23)。彼が芸能界で慕っている先輩のひとりが、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太(34)だという。年齢も芸能界でのジャンルも違う二人だが、どのような繋がりがあるのだろうか。

瀬戸康史は芸能界デビューをした翌年に、「おはスタ」(テレビ東京)で木曜日レギュラーを担当した。もともと人見知りの性格で警戒心が強い彼は、なかなか番組出演者とも打ち解けることができなかったという。その時によく話しかけてくれたのが山里で、「山里さんがいなければ、どうなっていたことか。」というくらい瀬戸は彼を頼っていたのだ。

5月29日放送の『ホンネ日和』(TBS系)では、「おはスタ」を離れてから会う機会の無かった山里との共演が実現。瀬戸は、今抱えている大きな悩みを打ち明けた。

「人に自分の悩みを話すのは“恥”だと思っていて、ひとりで悩んでしまうんです。」という瀬戸は現在、俳優業を続けて行くことに疑問を感じているのだという。デビューしてからの6年間、がむしゃらにやってきたが“これで、良いのだろうか。”と考え込む毎日で、答えが見つからない。俯きながら話す瀬戸に向かって山里は、自分の体験談を話し出した。

2005年の「M-1グランプリ」で優勝候補と言われながら、決勝で大敗した南海キャンディーズ。その時の山里のショックは相当なもので、「もうお笑いは辞めよう。」と思ったという。精神的にも追い詰められ吉本の舞台も、自分の出番が終わると衣装のまま逃げるように帰って行った。とにかく人に会うのが、怖かったのだ。
「お前、オールナイトのトークやるんだから、ちゃんと来いよ。」山里と親しかった吉本の先輩が、念を押した。その日は、同期も何組か出演するトークライブの仕事が入っていた。しぶしぶ仕事場に向かった、山里。するとライブの初めから出演者は、山里のエピソードを話し出した。舞台に並んでいた山里は「ハイ。」と相槌を打つだけで、観客から大爆笑が起こる。その後メインのトークでも他の出演者たちは自分のネタは話さず、最後まで“山里の話”をして会場を沸かせたのであった。トークライブが終わり、「お前、お笑いを辞めるって言っていたけど、こんなオモロイ奴が辞めて良いのか?」と先輩が山里に聞いてきた。「…続けます。」と言って、今があるんだよ―と山里は恥ずかしそうに微笑んだ。

自分の進むべき道の答えはどんなに苦しくても、最後には自分で出さなければならない。しかし「絶対、助けてくれる人が周りにいるから。」と山里が言うように、悩みを人に話すだけでも精神的に楽になったりするものだ。番組の最後には瀬戸が「プライベートで山里さんに、連絡して良いですか。」と聞くと、「イイよぉ~。」とうれしそうに答える山里が少し頼もしく見えた。
(TechinsightJapan編集部 みやび)