エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】「桜田淳子とは、友達になれない。」憤慨する岩崎宏美に助言した、山口百恵の言葉がスゴイ。

伝説のアイドル山口百恵が引退したのは、彼女が21歳の時。今でも語り継がれる、彼女の“人としての器の大きさ”が分かるエピソードは、十代の頃のものも多いのだ。5月5日放送の『ダウンタウンDX 祝700回突破緊急SP』(日本テレビ系)の中で歌手の岩崎宏美が、山口百恵との思い出を語った。

“ファンあってのアイドル”というのは、今も昔も変わらない。そのことは重々分かってはいるが、彼女らも高校生くらいの年齢になれば好きな男の子だって現れるであろう。
1970年代の女性アイドルたちも交際まで発展しなくても、一般の女性と同じように恋はしていた。ただ学校の友人同士で気軽に“恋バナ”をできる立場ではなく、同じ芸能界の友達ともそこまで深い話をする機会もなかった。

それはある音楽祭で楽屋に山口百恵や桜田淳子、岩崎宏美ら高校生ぐらいの女性アイドルが、7~8名が集まったときのことだ。自然に好きな男性の話で盛り上がり、岩崎は「芸能界でも、親しい友達ができそうだ。」と嬉しかったらしい。しかし本番前に舞台の袖でスタンバイしていると、当時のアイドルでは先輩格の桜田から「やっぱり私たちには、ファンがいるんだから。」と、たとえ内輪であってもプライベートな恋愛話はするべきではない―と言われたという。

確かに正論であり、それは岩崎らもよく分かっていることだ。だが楽屋での話は、同じ立場のアイドル同士だからこそ分かり合えた話や悩みであり、“やっと、本音で話せることができた”と泣いている人さえいたではないか。それを時間も経たないうちに、ここで否定するなんて―と岩崎は憤慨していた。
「あの人(桜田)とは、友達になれない。」と怒りが収まらない岩崎を、山口百恵が呼んでこう言った。

「宏美ちゃん、そんなに怒っちゃダメよ。彼女(桜田)がそういう考えの人だって、分かったんだから良いじゃない。」

そのとき山口百恵は16歳であったが、冷静な大人の発言に岩崎はえらく感心したそうだ。早くから仕事をしていたとはいえ、社会人として人間関係を築く上での大切な心得を若干16歳で身に付けていたとは―。当時の山口百恵よりはるかに年齢が上になった番組のゲストたちをも唸らせた、彼女らしいエピソードであった。
(TechinsightJapan編集部 みやび)