タレント・俳優・アーティストとして活躍中の上地雄輔が、4月26日付の自身のブログ「神児遊助」にて、白い車に多くの人々の名前を記入している姿をアップしている。なぜ彼はこんなことをしているのか。一瞬「どうしたことか！」と写真を見て目を疑ってしまうが、彼にはしっかりとした目標があっての行動だった。

上地は、白い車にぎっしりと名前が埋め尽くされている写真をブログで紹介している。
彼は自分のある記事にコメントをくれた人達の名前を、一人一人手書きで車に書いているのだ。その記事名は明かしてはいないが、車には先日乳がんで死去した女優・田中好子の名前も書いたと明かした。彼は今度避難所や被災地に行く時は、この名前でぎっしり埋め尽くされた車に荷物を積んで行きたいという。そして最後はこの車をきれいにして送るか、お金に変えて全部送りたいとも明かした。

地道にこの活動をしていた上地であるが、都内だと怪しまれる可能性もあり、こっそりと地元の友人の倉庫を借りて空いた時間を利用してひたすら書き続けていたそうだ。友人から「手伝う」と言われても、「自分で決めたこと」と全て自分自身で一人一人の名前を書いているのだ。

彼のブログへのコメントは毎回桁違いの数であり、はっきり言って気が遠くなる作業である。しかし彼は「会う人、会った人、見てる人、今は遠い人も少しでもそばに感じてくれて、『1人じゃないんだ。』と思ってほしい」と、ひたすらに書き続けているという。それを見た一緒にいる友人たちは、目頭を熱くしながら差し入れをくれたり、手を温めてくれたりし、ただ見守っていてくれる。

上地は「頭が悪いから、生きてる人にしか今元気にさせる方法も可能性も分かりません。長いけど、今できることを全力でゆっくりゆっくり」と綴っているが、一途な彼の行動は多くの人の心に響いているだろう。
また今回の活動は事務所やスタッフには全く明かしておらず、ブログでの報告となってしまい上地は「勝手なことをしてごめんなさい。」とも綴っているが、彼の呆れる程の優しさは多くの人たちの心を動かすに違いない。
（TechinsightJapan編集部　うずらの珠子）