戦場カメラマンの渡部陽一氏はゆっくりとした語り口調が持ち味でバラエティでも活躍する。しかし、今回のロック歌手アヴリル・ラヴィーンへの英語インタビューではペースが狂ってしまったようだ。
世界の歌姫と称されるロック歌手のアヴリル・ラヴィーンが3月4日のテレビ「笑っていいとも!」にゲスト出演した。
その際に渡部陽一氏がレギュラーとなっている「いいとも増刊号!」の企画で楽屋裏の彼女にインタビューしたのだ。
渡部氏は海外では英語で過ごすだけに英会話をこなすのだが、日本語のゆったりとした癒し系のしゃべりとは打って変わり相手の顔を凝視して強い語調でまくしたてる様子だった。
アヴリル・ラヴィーンの方から「Nice to meet you!」と切り出したが、渡部氏は「Thank you for Journalist interview!」と話し出すと「So Wonderful!」と感嘆する言葉を繰り出した。以下日本語訳によると「アヴリルさんにインタビューできるなんて喜びで震えが止まりません!」、「それでは日本のファンにメッセージをお願いします」、「テレビの前の視聴者に向けて!」と立て続けに喋り続けて、この間にアヴリルが発したのは「My message?」のみだった。
その後彼女がカメラに向かい「I love Japan ミンナサイコー!…」とメッセージを伝えると、またしても渡部氏がアヴリルに「By the way! もし可能ならば一緒にコーナーのフリをお願いしたいのですが!」と熱く要望した。アヴリルも迫るように話す彼にタジタジだった。
「私が言った後に言葉を続けて言ってください!」と頼まれてアヴリルが「OK!」と言うが早いか、渡部氏がフリをコールしそうになった時だ。堪りかねたアヴリルが「Wait! Wait!」、『落ち着いて』と彼を止める場面もあったほど緊張感が漂ったのだ。
最終的には渡部氏の「いってもいいかな~」のフリに続けてアヴリルが『い・い・と・もおー』とたどたどしくコールしてなんとかこのコーナーは終了した。
渡部陽一氏といえば子どもの頃からゆったりとしたしゃべりで、それはプライベートでも変わらない。ただ、戦場での中継の際にさすがに早口でしゃべったのが普通のスピードだったという逸話を持つのだが、そんな彼も相手が世界の歌姫とあってはさすがに緊張したようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)