タレントの笑福亭笑瓶(54)は落語家の笑福亭鶴瓶(59)の弟子である。まだ笑瓶が師匠に世話になっていた頃に不可解なことをされたと明かした。
笑瓶はメガネがトレードマークでバラエティ番組を中心に活躍するタレント芸人だが、1981年に落語家、笑福亭鶴瓶の一番弟子となっている。
師匠の鶴瓶は上方落語協会副会長を務めるなど落語界にも貢献しているが、映画やバラエティとその活躍の場は広い。笑瓶もそんな師匠の影響を受けているのだろう。
3月2日に放送された「ライオンのごきげんよう」で笑福亭笑瓶がそんな鶴瓶師匠の理解できないエピソードを明かしたのだ。
笑瓶が師匠宅に泊めてもらった時のことだ、布団を並べて敷き寝ていると夜中に息苦しい気がした。
彼が目を開けると「顔にケツがのってる」状態だったのだ。「うわ~っ!」と跳ね起きるとそのケツの持ち主である鶴瓶師匠がこう言った。
「これが緊張と緩和や」と。
ワケはわからないが笑瓶は師匠のすることだけに素直に「わかりました!」と答えたのだった。彼はいまだに師匠が何を言いたかったのか分からないようだ。ちなみに「裸のケツだった」そうである。
落語の師弟に対して歌舞伎の教えも独特のようだ。
この日同番組にゲスト出演した俳優の笹野高史(62)は約10年もの間、歌舞伎役者の中村勘三郎(55)の舞台に出ているのだ。
ただ、笹野は根っからの俳優だけに「役をもらうとその意味を考える」ようになっている。ある日彼が勘三郎に「ここのところは、こうしたらどうですかね?」と自分の解釈を尋ねてみた。
すると勘三郎は「笹野さん! だめだめ! 歌舞伎は考えちゃダメよ!」と言い「バーンといかなきゃ!」と説明したのである。
まるでプロ野球の長嶋茂雄氏のような言い回しだが、通じるところがあるのかもしれない。
落語に歌舞伎、どちらも芸の道は究めるほどに『理屈ではない』ということなのだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)