約50年の付き合いがあるという美輪明宏(75)と、黒柳徹子(77)。この二人が並んでいる姿は、他では見ることができない迫力がある。3月28日の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)では、二人の共通の恩師について語られた。
「君は、本当は、いい子なんだよ。」
小学校1年生で問題児扱いされ、区立小学校を退学になってしまった黒柳徹子。落ち込んでいた彼女に、転校した私立小学校の校長先生がかけてくれた言葉である。好奇心旺盛な彼女の個性を大切にしてくれたのだ。この先生に出会わなければ、今の黒柳徹子は違う道を歩んでいたかもしれない。
「君は、すばらしい芸術家になれる。」
美輪明宏が国立音楽大学附属高校在学中、リトミック(音楽を体で感じる)の授業があった。身体的な表現を取り入れリズム感や集中力を高めていくのだが、美輪の“ナヨナヨ”した動作は同級生から馬鹿にされていた。すっかり自信を無くしていた彼に対して、先生がかけてくれた言葉だった。
教え子のありのままの姿を認め、励ましてくれた黒柳と美輪の恩師。その人物は小林宗作という、同じ人物だったのだ。小林氏は黒柳が通っていた“トモエ学園”の校長であったが、 東京大空襲により校舎は焼失してしまった。その後、美輪が高校のリトミックの授業で小林氏に出会っていたのだという。
美輪が「芸能界で小林先生の教え子に出会うのも珍しいのに、よりによって芸能界でも変な二人の恩師だったなんてねぇ。」と、笑いながら話した。すると黒柳は「私の変さと比べたら、あなたの変さの方がスゴイわよ。」と反論、「だって私は歩いていて、石は投げられたことは無いわ。」とニコニコしている。今の美輪明宏に真正面から、こんなことを言えるのは彼女しかいない。やっぱり、“恐るべし黒柳徹子”である。
(TechinsightJapan編集部 みやび)