3月12日に九州新幹線鹿児島ルートが全線開通する。西日本新聞(03/01付)によると、その日に合わせて漫画家松本零士氏の代表作「銀河鉄道999」のイラストを使用したオリジナル駅弁が発売されることになった。
松本零士氏は福岡県久留米市の生まれで、子ども時代は陸軍少佐の父の関係で戦時中を兵庫県や愛媛県で過ごした。やがて終戦となり小学生時代に再び福岡県の小倉へ戻っている。
以後、松本氏はこの地で「九州漫画研究会」をつくり漫画の腕をみがくと、高校1年で「蜜蜂の冒険」で漫画誌『漫画少年』からデビューするのだ。
松本零士氏にとってもゆかりのある北九州市小倉北区の弁当製造「丸ふじ」が新幹線全線開通をPRできる弁当を検討。松本氏へイラストの使用をお願いしたところ快諾してくれたのだ。
松本氏の作品が使用された製品はファンにとっても貴重なものであるが、今回は九州新幹線全線開通記念ということから『銀河鉄道999』が描かれており鉄道マニアにとっても垂涎の品となるだろう。
弁当箱の前面には同漫画のヒロイン、メーテルが大きく描かれており、内ぶたには松本氏直筆で3月12日の日付とメーテルの絵、サインが印刷されている。
さらには箱の底からは「銀河鉄道999のパスポート」が現れるお楽しみつきなのだ。
弁当の内容も北九州の名物『イワシのぬかみそ炊き』や鹿児島の『さつま揚げ』など盛りだくさんだが、この弁当のお値段は「999円」(税込み)という洒落のきいた粋な価格となっている。
松本氏や鉄道ファンならずとも利用が殺到することは必至で、どの程度の数量を販売するかは不明だが新幹線並みの速さで売れそうだ。
この駅弁「銀河鉄道999 さくら」は3月12日にJR博多駅、小倉駅の売店などで発売される予定だ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)